おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
投稿日:2023/5/20 07:21
全ての生き物は自分の住処に相応しいいと判断すればすかさずそのスペースを確保する。
日本みつばちも当然そうする。
丸洞や角洞で巣箱を横に連結する方法を2年前から試している。
少ない経験から重要と思われる項目を拾い出すと、
●連結する高さは巣箱の壁面全部が良いがそれが出来ない場合には上の方が良い。
●連結する窓=大きさは大きいほど良い。
●渡り廊下は無いか短い方が良い。
これは2年前の失敗事例
二つの巣箱で実験したがいずれも本巣の一番下に開口部(勝手口)があり連絡通路で接続したもの。
場所が低い位置であり、開口部は小さく、連絡通路が10cm程あった。
徐々に移動あるいは大移動は起きなかった。
但し暑い日に採蜜して、翌日?巣落ちをした時にはちょっとした大移動が起きたがこれは避難しただけで造巣とは関係なかった。
●白樫群から丸い角洞へ (テスト中)
本巣になった丸洞は高さが80cmで私のチェンソーでは60cm程しか刳り貫けないので、
やむを得ず中頃に開口部を設けて高さ80cmを達成した。
怪我の功名?でこの開口部が連絡通路になっていった。
現在の画像、右が本巣で左が空の丸い角洞。
窓を開けるとはみ出して警戒を強めているようだ。
下の写真は本日2023年5月20日 5時53分のもの。
壁厚10cm程の窓の下辺ははみ出しが少ないが上辺はほとんど蜂の塊が押し寄せてきている。
巣板が作られているかどうかは未確認。
数匹が空の角洞に入り込んでいるので、群として巣の拡張場所候補になっていると妄想している。
本巣は既に底まで育児部の巣板が降りてきており、群としての判断を要求されている筈。
可能性としては:
●女王蜂に産卵停止を勧めて、育児部の蜂が成長したら全員で逃去を企てている。
(確率は低いと思っている)
●余分な巣板を齧って排出している。
既に齧り行為は見られ底の隙間からこぼれているが、この程度の齧りでは解決できない。
巣板を切り落として、新しい育児部用巣板を作る可能性がある。
この場合には底に巣板が横たわったり、掛かり木のように巣板が他の巣板に寄りかかったりして、良い環境ではない。
巣板が落下して非常になれば、蜂が外へ溢れて避難するか、連絡通路側になだれ込んでくるなど、異常行動がおきると予想。
日ごろからその観点でこの群を見回る必要がある。
●期待どおりに空の角洞に徐々に造巣が拡張されて、本巣は育児を終了する。
その際には暑い時期なのでスムシの繁殖の恐れが高いので、にほんみつばちがスムシ退治に翻弄される前に私が本巣を整理解体する。
●新しい角洞に巣板が拡張してきても、新しい角洞の天井から巣板をぶら下げる理想になる確率は非常に少ないと思う。
なぜなら連絡通路の高さが中間なので連絡通路の高さが新しい空間の造巣起点になると思われる。
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昨日、角洞の上に丸洞を載せた簀の子丸洞群(元の名はひび割れ丸洞群)の今朝の様子。
今年の分蜂群なので成長は早いものの巣板の先端は赤い矢印の簀の子よりも10cm程高い。
巣板の伸びにはまばらになっているので、簀の子の下に造巣するまでには数か月かかると思われる。
現在の育児部は34℃なので、簀の子の下の温度計が35℃を示すようになれば大成功。
その時には上の丸洞を採蜜して、角洞を2基横に連結する方式に移動する。