投稿日:7時間前
ちょっと過去の話になります。
6月下旬に母群Aからか式のK1群とK2群を変性王台でつくりました。
分けだした巣箱は、まずうちから3㎞離れた第二蜂場に置き、7月下旬に産卵を確認してからうちにもって帰ってきました。
その際、換気窓がない自作か式巣箱の換気性能に不安を覚えたため、底抜けの底板をつくり、ダンプの荷台に載せて帰ってきまして、猛暑対策にいいだろうと、そのまま底抜け巣箱で飼育していくこととしました。
で、そのまま約ひと月飼い続けたんですが、8月中旬ごろから、特にK1の群れの産卵が芳しくなく、巣脾の下部に王台が4個も作られました。王台は空のものではなく、幼虫とローヤルゼリー入りのものでした。
新女王の群なのに王台が作られている場合、おそらく二つのパターンがあって、ひとつは新女王の遺伝的な性質で分蜂ガチ勢の働き蜂がいっぱい生まれてくるパターン。もうひとつは、新女王の能力に働き蜂が不満を持っていて、女王を更新したいと思っているパターン。
王台のできる場所を観察するに、前者かなと思ったのですが、産卵が少ないのを勘案すると後者かも?
6000匹くらいの小さな群れの段階で分蜂したがる性質を持っていたら、それは今後かなり面倒なので、もしも前者だったら即女王を排除して更新したいなとも思ったのですが、しばらくは、とりあえず王台をつぶし続けて、原因を究明することとしました。
そのまま8月下旬までうだつの上がらない状況が続いたんですが、内検時に産卵域の異常に気が付きました。巣脾の下部1/4くらいに産卵がされていなかったのです。
か式1段群の場合、ふつう、巣脾最下部は卵や幼虫が入る部屋となるはずなのですが、そこが全くの空でした。そこに卵を産んでいないのか、それとも、産んだけど働き蜂によって除去されたのかはわかりません。とにかくすべての巣脾で空でした。
ここの部分が空白になってるのを、働き蜂が「女王が産卵異常になった」と勘違いして、王台を作って更新しようと試みていたのかも。
↑これは蜜枠だけど、他の全巣枠で赤の部分に産卵がなかった。
これってもしかして、底抜けの底板嫌ってる?
そう思い、8月下旬からK1、K2群の底板を通常のものに戻しました。すると、下部の産卵が復活し、王台も作られなくなりました。もしかすると、セイヨウミツバチの場合、底抜けで風がスースー入る空間はあまり好きではないのかもしれません。閉鎖空間で、自分たちで換気して温度コントロールした方が快適なのかな?欧米人の家に対する思想っぽいなあ。
二ホンミツバチでは、猛暑対策として底抜けの巣箱を使うことが多々ありますし、むしろそれが推奨されています。(二ホンミツバチがほんとにそれを望んでいるかはわからんw)
日本人は風の入る家が好きで、欧米人は気密断熱にこだわる。
ミツバチの世界も和洋の好みはそういう傾向なのかもしれませんね。
巴里沙農園金稜辺部
埼玉県
金稜辺生産販売農家として新規就農しました。2026年より「東洋ランの大石」さんの金稜辺部門を引き継ぎます!!元野口種苗研究所店員、34歳。 キンリョウヘンにとっ...
cai
神奈川県
ニホンミツバチの観察が目的の飼育で野生蜂への巣箱提供と云うスタンスです。分蜂(繁殖)を優先し、採蜜や管理は極力行わず、代わりに手間要らずの巣箱を日々考えてます。...
セイヨウの方が理屈には合ってますね。
育児域を36℃にしないといけないのに年間を通じてその気温を超えるのは真夏の日中のごく僅かな時間帯だけなので、殆どの場合、育児には暖房が必要なのに風通しが良過ぎる巣箱では、こりゃぁ環境が子育てに向いてないね、疲れてしゃぁないね、跡継ぎ作って出て行こうぜってなる方が道理に適ってます。(セイヨウは逃去しない代わりに分蜂する気がしてます。逃去は0:100ですが分蜂なら50:50で裏の目も残すので堅実です)
その意味ではニホンが我慢強いのかも知れません。寒いのは頑張ればなんとかなる、根性で乗り切ろうってな感じで。
セイヨウは所帯を大きくしないと盗蜜合戦に負けるので育児効率を重視するのかも知れませんね。
6時間前
巴里沙農園金稜辺部
埼玉県
金稜辺生産販売農家として新規就農しました。2026年より「東洋ランの大石」さんの金稜辺部門を引き継ぎます!!元野口種苗研究所店員、34歳。 キンリョウヘンにとっ...
caiさん
おお!そうやって言語化されるとなるほど~ってなります!
寒いのはがんばればなんとかなる←これまんま昔の日本人の家に対する考え方ですねw
もしかすると、二ホンミツバチも底抜けがあんまり好きじゃなかったりして・・・
7月に内検刺激で逃去されるまで巣枠で飼っていた二ホンミツバチを見る限り、底抜けにしなくても4面巣門で十分快適そうに暮らしてました。また、昔、丸太で飼ったときの内部結露(初夏なのに)のひどさを思い出すと、むしろ巣箱上部の換気口の方が重要なのではと感じます。
5時間前
cai
神奈川県
ニホンミツバチの観察が目的の飼育で野生蜂への巣箱提供と云うスタンスです。分蜂(繁殖)を優先し、採蜜や管理は極力行わず、代わりに手間要らずの巣箱を日々考えてます。...
巴里沙農園金稜辺部さん,
換気口って思いますよねぇ、でもですね、恐らく昔はニホンミツバチもセイヨウと同じで旋風はお尻を外に向けてたと思うんですよね。其れ以外の気流の作り方は和洋で全く同じです、吸気か排気かだけが違いなんです。
内気と外気なら中で暖房してる分、中のが暖かい筈ですが、必要だから暖房してんであって、それで暑いってのはおかしい。とすると旋風の主目的って冷房でなくて除湿だと思うんですよね。夏の前の巣箱内の湿気って凄いですよね。ボキが初めて観たのも梅雨時の旋風でした。その頃はTVで観たのを鵜呑みにしてたんで、えぇぇ、これで暑いの? どんだけ暑がりなん、未だ寒いくらいやけどって驚きました。
でも、花蜜を集めて水分を飛ばして濃縮したら蓋をする蜜蜂の巣の中は、流蜜期は湿気で凄いことになるのは当然なんですよね。だから、旋風を始めた。当然、湿気だらけの内気を外に出してた筈です。
でもそれやると、盗蜂やらスズメバチやら熊やら色んなのが来るんですよね、日本では。
こんなことしてたら、幾ら逃去してもキリが無いってんで頭を外に向ける外気導入旋風に変えたんだと思います。
つまり、結露べっちょり不快指数120%でも、中の空気漏らしたヤツは逆さ磔なって掟ができたんだと思います。
熱気球の穴、上と下では抜けが全然違います。巣門はまぁ、無いと出入りできないから仕方無いけど、上に穴が空いてたら、、、気がきじゃないと思いますよ。
だらだらとした日誌です↓
https://38qa.net/blog/448472
3時間前