投稿日:9/28 22:55
最高気温が30度以下になってきたころから、キンリョウヘンの成長が再開してきました。今年の夏は超絶暑かったので心配していましたが、なんとか乗り切ってくれたようです。それでも、今後毎年このような年になってくるとちょっと困るので、ランの山あげも本気で考えている今日この頃です。
さて、今日は、いろいろと用土を変えて楽しんでいる実験鉢のうち、カワラタケの榾木チップに植えこんだキンリョウヘンを紹介します。
それがこちら。
共生菌根菌に着目する中で、もしかしたらカワラタケとかとも共生するんじゃない?などと邪推して、とりあえずお遊びで植えてみたんですが、意外や意外、これがわりとよく育っています。
このカワラタケチップは、2年前の早春にイヌシデを伐採してなめこを植菌したものの、なぜかなめこは全く育たず、いつの間にかカワラタケにびっしり占拠されていたのを、斧で割ってからチップ化したもの。カワラタケの菌糸の伸びはとても早く、1年経たずに榾木の中心部まで菌が回っていました。
ちなみに、5月の植え替え時の様子がコレ
この時と比べると、新芽がかなり大きくなりました。白く新鮮な根も鉢底からたくさん出てきていて、たぶんこのままいけば秋のうちに花芽が1芽は出ると思われます。チップの炭素率が高すぎるからか、若干葉色が薄い気もしますが、このまま様子見してみます。
よく観察してみると、おそらくカワラタケとは別の謎の白い菌糸が鉢底のチップを覆っていました。たぶんこの菌糸がキンリョウヘンと菌根共生してるかなーと思ってます。
それとも、まさかカワラタケが共生菌だったってことはないよね?
謎多きラン栽培の世界です。
巴里沙農園金稜辺部
埼玉県
金稜辺生産販売農家として新規就農しました。2026年より「東洋ランの大石」さんの金稜辺部門を引き継ぎます!!元野口種苗研究所店員、34歳。 キンリョウヘンにとっ...