3日前に蟻酸パテを設置いたしました。パテと言うからペースト状の物体を想像していたのですが、脱脂綿のような素材に液体を染み込ませたようなものに見えました。パックの表面を少しだけ破いて匂いを嗅いだら、強烈な酸っぱい臭いでむせてしまいました。私は仕事柄このような化学薬品を扱うことがあるのですが、硝酸や塩酸、硫酸などに比べるとなんと言うか、自然に近い素材のように感じました。塩酸や硝酸はいかにも危険な臭い、、、肺の中が溶けるような感覚があるのですが、この蟻酸は蟻んこを潰した時の酸っぱい匂いに近い気がしました。
設置して3日経ちますが設置後2時間で内検した時には窯の扉を開けたときにむせ返るような臭いがしましたが、今はもう酸っぱい臭いはほとんどしないような感じです。ハチたちの反応は設置後2時間後では多少壁に散らばっていた感じはありましたが、心配していたほどの騒ぎなどは全く起きず、みんな落ち着いている感じです。蟻酸は蟻の体内にはもちろん、ハチの体内にも少し含まれているそうで、このまま薬が効いてくれたらと祈るばかりです。
設置した場所は先日に私が描いたマンガにもありましたが写真の位置です。置く前にステンレス板の横あたりに手を持って行ったら、夜間であるにもかかわらず風が2番巣門の方(左)から流れて来るのを感じました。したがって夜間も下から吹き上げる風に乗って窯の中をガスが対流することがわかりました。少し気になったのは、3日しか経ってないのに臭いがあまり感じなくなっていたことです。むせるような臭いがある方が効いているっぽい感じがする。。。と言うのは、人間の、しかも私のような素人の感覚ですからなんら当てにはなりませんが。
10日に一度の内検で、前回に比べて明らかにハチの数は増えているように感じました。巣の大きさはあまり変化はなかったのですが、壁にとまっているハチの数が増えました。蜂子出しは相変わらず1日に2〜3匹は(幼虫と言うより羽化して間もない若いハチ)いますが、全体に影響があるほどのことではないと感じています。
煙突に向かう部分を見上げる。金網のダンパー部が見えます。
1番巣門付近。(写真のいちばん下の中央)に1番巣門の内側が見えます。そのすぐ右隣にステンレス板。
窯の1番2番巣門の前に水を張ったバットを設置したので、蜂子出しや徘徊ハチの正確な数が判るようになりました。地面に落ちるとすぐに蟻が連れ去ってしまうので、数を把握するためには便利に感じます。たまに見に行くと水の中で元気にもがいているハチは拾い上げて巣門に戻してやると中に入って行くので、バットの中央に島を作ってやれば、そこで命拾いするハチもいるかもしれないと思い、明日設置しようと思います。