営農組合は米、麦、大豆が基本ですが、最近は経営多角化や6次化による経営力強化と収益向上を求められています。組織内では総務部、営農部、特産部(私は特産部です)で構成されていて、新たな部門が必要でしょうが・・・、当面は特産部が主導することになるでしょう。
特産部は水稲育苗後のハウス利用で中玉トマト栽培を行っており、冬キャベツ:12月中旬~3月末出荷が冬の仕事です。
来年からはブドウとイチゴのハウスを建設して栽培を開始する予定で、いよいよ本格的な園芸品目と観光農園のスタートとなります。中でもイチゴはミツバチによる交配で果実を生産しているので、農薬の影響を理解していないと対応ができません。特にネオニコに関しては。。。
ネオニコ系の農薬使用をイチゴ農家に確認したら、育苗中は訪花しないので影響のある農薬を使用し、本圃(栽培ハウス)では、影響の少ないモスピランを使用する程度だそうです。
ネオニコチノイド系農薬の開発年、成分、農薬名
① 1979:ニチアジン:光に不安定で実用化せず。
② 1991:イミダクロプリド:アドマイヤー、メリット、ハチクサン、アースガーデン
③ 1995:アセタミプリド:モスピラン、マツグリーン、アリベル、イールダSG
④ 1995:ニテンピラム:ベストガード、パダンベスト
⑤ 1997:チアメトキサム:アクタラ、クルーザFS30
⑥ 2001:チアクロプリド:バリアード、カリプソ
⑦ 2002:クロチアニジン:ダントツ、ベニカ、フルスウィング、モリエート
⑧ 2002:ジノテフラン:スタークル、アルバリン、ボンフラン
※②⑤⑦はEUでは使用禁止をよくご存じだと思います。
ミツバチへの影響は?と検索すると、各県で農薬指導指針があり、ミツバチへの影響日数が記載されている場合があります。下記は静岡県の事例です。
http://www.s-boujo.jp/kihon/file/01kihon/010901.pdf
ネオニコチノイド系農薬でもアセタミプリド:モスピランはミツバチへの影響が低そうです(イチゴ農家さんのコメントの通り)。
また、日本生物防除協議会(バイオロジカルコントロール協議会)では
http://www.biocontrol.jp/Tenteki.html
天敵等に対する農薬の影響目安:殺虫剤・殺ダニ剤、殺菌剤の一覧表は無断転載禁止となっています。。。m(_ _)m。。。