投稿日:2015/12/14 21:43, 閲覧 7161
Web上の日本ミツバチに関する記事で、次のような論述を拝見しました。
長文なので、短く纏めました。内容は以下のとおりです。 「箱から分蜂群が飛び立ち蜂球を作り出したときに女王が合流するが、この直後ザルとタマネギネットで作った釣りのタモのようなものへ取り込んでしまう。こうしてまだ帰ってこない検索蜂を女王と働き蜂から隔離してしまうのである。10.0m以上離れた風下で涼しい木陰などに吊り下げて置き、夕方薄暗くなってから飼育箱に放り込むのである。 従来の方法と異なる点は
・箱に取り込んで他の蜂も入っていただくような蜂任せから、捕獲ネット使用すると 捕獲ネットで取り込んで、女王と働きバチの移動を阻止する強制取り込みへの変更。
・ 女王が合流した時点で検索蜂の合流を阻止ことができ、検索バチの誘導による逃亡の確率が低下する。
以上の2点である。」
私がお尋ねしたいのは上記の朱色の部分で次の3点です。
①ザル玉ネット(以下 上の写真のものの呼称)は、分蜂群が球状になったものを人力で、取り込み一時保管したり、移動時に使用するものなのか、または、分蜂板のように使用して自然に分蜂群が張り付くものなのか、はたまた前記の2つの機能を共有するものなのでしょうか?
②写真のザルの直径「A」とキャッチャーネット(玉ねぎネット)「B」のサイズは、いかほどでしょうか、(できれば、cm単位で表示してください)③女王が合流した時点とは、女王の合流をどのように判断するのでしょうか? 具体的かつ、分かりやすい見分け方を教えてください。
上記3点に、ご回答いただければ幸甚に存じます。
村の遊び人さん、はじめまして。
お尋ねの件ですが、網かご方式は経験から営巣率が高いことをお伝えします。
今年、この方式で10分蜂捕獲し、逃去は1分蜂でした。ただ、その逃去原因は上蓋の傾きを修正する際に蜂を多く殺したことが原因だと思いますので、この方式はおススメできます。
ただ、少し気を付けるポイントがあります。
①ザルのサイズは巣箱のサイズに合わせること。私の場合は巣箱内寸22cmに対し、ザル外形25cmです。
②ザルと網だけでは獲り込みが難しいので、タモを取付、獲り込み後すぐ閉じ込める紐をつける。
③獲り込み後吊り下げておき、蜂球ができるまで通常半日もしくは1昼夜おき、安定するまで放置しその後、近づくと警戒音を発するようになれば巣箱に獲り込みをする。
④巣箱に取り込む際、ハサミで網を短く切ってから巣箱の上段に置き、一気に叩き落す。その際、巣門は解放しておくこと。一旦少しの蜂が出るが女王蜂が中で落ち着けば自然に入る。
⑤蜂が中に入ったら巣箱を所定の位置に設置する。
②A部分を麦わら帽子、B約60cmの物で蜂球捕獲~夕刻まで保持~新場所に移動後巣箱に収容を行ったことがあります。(ザル玉ネットとは異なるとは思いますが参考に書き込みます。)
①分蜂板のように自分で張り付くことは期待できなかったので、分蜂時に形成された蜂球を取り込みました。
③分蜂蜂球が形成され始めた部分の蜂たちの表面を観察していると、やや大型の女王蜂を発見できますので、これを合流した時期と判断すべきでしょうか!? 女王蜂は最初のうちは塊の表面に出てきては中にもぐりを繰り返しているので、見慣れていれば割と見つけられと思います。働き蜂に負けず劣らず活発に動き回りますので注視が必要です。
探索蜂の合流を阻止できるというのはやや疑問に感じます。というのは、形成された女王を含む群をネット内に保護できても、ネット外にいる蜂と一緒に蜂球をつくる状態になるからです。これは10数m離れた場所に設置しても同じと思います。また、過去において女王をネット内に保護しているにもかかわらず、形成された蜂球が移動してしまったこともありました。複数の処女王が存在する第2分蜂以降のものだったのでしょう。
匿名さん、こんにちは。長崎西海の村の遊び人です。
① 集蜂板に蜂球を作ったものを取り込みます。 蜂球が綺麗に出来て騒つきが無くなったものを捕獲して下さい。 改造すれば集蜂ザルとしても使えます。
②A=30〜32cm B=100cm〜120cm 材質は防虫ネット 加工=円筒形に縫い合わせる。
取り込んだ蜂がザルに蜂球を作り、外側(ザルの底)に働き蜂が数匹〜数十匹乗っていれば中に女王蜂がいます。 外の蜂が中に居る女王蜂に近づくための行動と思われます。
私はこの方法で9年やっています。ザルに取り込んだ群を捕獲場所から離れた室内に一旦入れます。暑い時には木陰に吊るしておきます。そして翌日の夕方に所定の巣箱に移し替えます。 この方法で一番多い時には約60群を処置しましたが2群しか逃げていません。 現在は巣枠式が多いのであまり使わなくなりましたが人工分割の難しい重箱式では作っておいていたらいかがでしょうか?
こんばんは。ザル玉の部分が園芸用の可変形態式なところ以外は、ほぼ同じ物を使っています。
網は釣り道具のオキアミを溶かす網です。女王バチは球態になり落ち着けばおります。あまり気にせずに獲っております。30群れ以上獲りましたが居なかった事はありません。ご参考になれば幸いです。
Bの間に アルミ線の3ミリのを円にいれてください 中にたわわ内容にしてください
Bkの長さは 長すぎると 出すのに大変ですよ ザルに蜂球ができたら すぐに巣箱に天からいれて 巣門は閉じていて すべてふたをして 30秒で入口を開けて 女王蜂が出て来なかったら その日の夜に 思っているとこに移動してくださいね
私はBの長さは 50センチで15センチ感覚で アルミ線を中にたわわように しています
Aの大きさは25センチです 私の巣箱は23センチと25センチの巣箱に合わせてざるを取り付けて ざるそこには 持ちやすいようにしてます 車で移動中に見つけてもいいように S字ハンガーも持ち歩いています 分蜂をとったら A側を上にして 車の手持ちにぶら下げて お持ち帰りできるようにしています
意外と 車で移動していても 蜂球はできますから 面白いですよ
2018/5/7 07:59
2015/12/15 09:54
2015/12/15 11:41
2016/9/7 01:44
2015/12/29 22:12
早速ご回答ありがとうございました。
写真のBの部分を少しザルの方に手繰り寄せ、短くすれば分蜂板の代用となり、そのまま移動が
可能、などと一石二鳥をねらいました。
探査バチの完全隔離については、私も少々疑問を感じています。
いずれにしても、ネットのようなものを利用しての、分蜂群の移動は、問題がないことが解りました。
来年度にも使用したいと思います。
2015/12/15 13:33
村の遊び人さん
早速の詳細な御回答ありがとうございました。
野生群や飼育群の分蜂数が2桁になり、移動時の手間暇が負担になり始めたところです。
巣箱に入れての移動は、もはや無理な状態となり、移送手段を「なんとかせんとや」
村の遊び人さんの実践例からみた、逃亡数の少なさからみても、この方法はかなり有効のようです。
来年、実施する目途がたち、非常に喜んでいます。
将来は単枠式に、移りたいと思いますが、当分は重箱式なので、移動に巣箱の必要がないので、この方法をとりたい思っています。
「改造すれば、集蜂ザルとしても使えます」とのこと、もし改造して、集蜂ザルとして使用するには
どのようなことに注意したらよいのでしょうか?
①防虫ネットの裾部分を、手繰って止めBの部分を短くする。
②Aの直径のできるかぎり大きいザルまたは、ザル状のものを使用
③ザルに少し蜜ろうを塗る
くらいしか、思いつかないのですが、なにかいいアイデアがあれば、ご教示ください。
2015/12/15 14:02
村の遊び人さん
重ねてのご回答、厚くお礼申し上げます。
やはり、集蜂板のほうが確率が高いですか
集蜂板➡ハチ玉ネット➡巣箱という工程のひとつでも省略できればと思っています。
村の遊び人さんに、アドバイスをいだだいたことを参考にして
もう少し分蜂の捕獲確率が高い(集蜂板とハチ玉ネット)を兼ねたようなものを、いろいろ試してみたいと思います。
感謝に堪えません。
2015/12/16 07:22
おはようございます。竹ザルに網の代わりに黒い布で作ったものを取り付けます。設置する場合は布を外側に巻き込む様にたくし上げます。 ザルは三ヶ所を針金などを使い取り付けて下さい。蜂が取り付いたら静かに布を下ろせば作業は終了です。しかし、 集蜂板に集まる方が確率が高いです。
集蜂板に集まった蜂を網で捕獲する場合はどうしても残り蜂が出ます。その場合はある捕獲した蜂がある程度蜂球を作ったのを確認してから静かに網をたくし上げて待つと捕獲漏れした蜂も集まって来ます。頃合いを見て網を静かに下ろして網の裾を括って終了です。
2015/12/16 07:09
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...
村の遊び人
長崎県
長崎西海市在住です。現在、九州和蜂倶楽部を仲間と立ち上げ飼育講習会など開催しています。仲間同志の交流も活発になり養蜂技術も向上して来ました。 過去には多くの群を...
村の遊び人
長崎県
長崎西海市在住です。現在、九州和蜂倶楽部を仲間と立ち上げ飼育講習会など開催しています。仲間同志の交流も活発になり養蜂技術も向上して来ました。 過去には多くの群を...
ttmsuikouen
兵庫県
本業は造園業 はちみつ加工場所も作り 保険所で毎年細菌検査も受けています。 最高に安全で安心な蜂蜜を目指しています。 生のはちみつで勝負します。 コスト計算もし...
sakura様 ご丁寧な回答ありがとうございます。
ザル玉収納に変更してから、コロニーの巣箱投入直後の逃亡は、確認できる限りでは、0となりました。ホームページや、同好の士に紹介したところ、同じような結果でした。
ザルは直径が巣箱の内径より少し大きいものを選び、ネットの方もホームセンター等で売ってある「収穫袋」の品名のものがいいようです。また、たくしあげるのに都合のよいよう、幅が広いものを選択し、長さは50センチくらいにカットし他方が操作しやすいようです。
2016/9/7 10:26
フィリーさん ご回答ありがとうございました。
こんな回答を待っていました。作業手順と仕様について、たいへん詳しく解説いただき、喜んでいます。
Bに輪をいれて蛇腹状にし、またBの長さは、50cmくらいにすると、動作がスムーズになる よくわかりました。早速使わせていただきます。
今後ともご指導お願いします。来年もよろしく
良いお正月をお迎えください。
2015/12/30 05:41
H.K さん
手順を追った、写真付きの詳細な回答、誠にありがとうございました。
2018/5/7 15:14
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
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H.K
岐阜県
4年前にニホンミツバチの講習会に参加しましたがその時知り合った方を師匠にして手厚い指導をいただき、現在6群を自宅で養蜂しています。昨年自然群を1群取り込み、分蜂...