古ちゃん
鹿児島県
好き好きに蜂の世話しながら暮らしています。 奄美大島は日本国内に限ればニホンミツバチ分布の最南端の地です。暑くない時期は、自宅の外壁の割れ目にニホンミツバチが...
投稿日:2020/4/27 21:07, 閲覧 455
4月26日
曇天の予報。女王蜂導入作業の続き…の前に、採蜜群を5群置いている蜂場(果樹園とするか)に向かう。内検しないといけない日取りだ。内検のついでに?継ぎ箱上段の蜜巣を頂戴する。
ここまではゴキゲンに働けたのだが、残念ながら雨、それも嫌らしい冷たい雨が、本降りになってしまった。
…しばらく雨があがらないか様子を見ていたが、止まない。止まないまま、午後二時を過ぎてしまう。女王蜂回収→無王群に導入などこの時間から始めたってムリ!
仕方ないので、安酒を煽り、朝抜き取った蜜巣を分離器にかける。かけて空巣を作らないと次の蜂場の採蜜ができないのだ。
クリティカルな作業を悪天候に阻まれ、憂鬱度MAX。どうしても暗い気分になってしまう。働かなければ生きていけない事の、なんと不幸なことだろうと思う。
4月27日
ヒィーヒョロヒョロ!! 最近は、いやもうここの所ずっとだが、イソヒヨドリの澄んだ声で目覚める事が多い。贅沢な目覚めのように思っていたのだが慣れたらちょっとうるさい。一晩中ヒタヒタと降った雨が上がったので、女王蜂導入作業にかかれる!
※追記、 天候は終日曇天。なのに、かなりの流蜜があった。何が咲いているの??全くわからない。センダングサだけでこんなに流蜜などしまい。いやするのか??
気になる王台の羽化状況だが、全体のうち、6頭が死亡していた。このうち2頭は、羽化後に死亡していた。昨日の雨が悔やまれるが、エスコートまでついて1日でポックリ逝く奴もどうなんだろうか?
残る4つは、羽化自体していなかった。正確には、羽化をし成虫にはなれたものの、王台をかみや破り出房する力がなかったようだ。内部を確認すると、翅が形成されていない女王が虫の息で蠢いていた。元気でも虫だが。ヘギイタダニの影響…ではなさそうだ(姿は見えなかった、第一女王蜂への寄生は避ける)。
問題は、こうして羽化失敗となった女王が、全てぷちキラーから移虫した王台だった事だ。失敗が集中したのには、理由があるはずだ。
…しかし考えても理由がわからない!
・移虫した幼虫に問題があった。
・ぷちキラー移虫時に使った移虫針が汚染されていた?
・王カゴを付けるのが早かった?2日齢を移虫したのなら、10日齢で王カゴを付けたこととなるが…1日齢を移虫したのならば、9日齢で王カゴを付けた事になる。これがどう影響するのか…?
色々何か思い付くが、考えたってわからないので、また今度考える事にする。
女王が羽化後時間が経ち、体がしっかりしてしまって、下手したら解放時に飛んで逃げられかねない。かつ今日はお天気イマイチな事もあり、適当に水で練ったキャンディを使ってみる。いちいち女王を巣番の上を歩いてもらうよりかは、ずっと作業が早い。ただ、もうちょっとキャンディを使いやすいようアレンジする余地がある(お鍋のまま現場に持ち込んだ。もっと携帯性に優れ、腰袋に吊り下げられるようにすればもっと作業が早いはずだ)。
こんな調子で作業をしていたら、アクシデントが起きる。2時間ほど前に女王蜂を導入したばかりの群が、突然分封を起こし出した。
はーあああぁぁ!?意味わからん!!何にせよ、絶対、ゼーッ対に!逃がさんッ!という訳で、巣門に張り付き、女王蜂(乙女)が飛び出すのを待って…待って…ゲットおお!幸い殺しもせず傷つけもせず回収し、元の巣に王カゴに捕らえ戻す。飛び出した働き蜂も無事戻り、危機一髪未交尾分封阻止となった(若い蜂ばかりだった為か正確な自群の位置を覚えておらず、他群に殺到しかけたりと、コレ以外にも手間がかかったw)。
不可解なのは、この脱走未遂女王群を内検しても、王台など見当たらない事だ。この群は、実は今朝がた、新王養成群から割り出した群であった。今までに王台は破壊し尽くしているので、あろうはずがない。…多数の女王蜂が共存していた為、未交尾分封を強行する機運でもあったのだろうか?
明日はちょっと仕事サボろうかと目論んでいたのだが、朝イチもう一度観察ぐらいしてみようか?すごく気になる。
こんな物を書いてて思うのは。
気ままに働けて何か幸せ。
はにこ
東京都
元少女のタイムトラベラー。セイヨウちゃん達との蜜月も満了となり、これからはキンリョウヘン編が始まる予定。植物栽培は死ぬほど苦手です。 日誌は自分自身のための備忘...
古ちゃんさん、こんばんは!
今日の分蜂未遂、凄いですね!出て来る女王を待って捕まえるなんてアルティメットスキルではないかと。次なる奥義のお話を楽しみにしています。
羽のない女王、先日セルの中で死んでました。割とある事なのですかね?
羽化した女王はすぐ死んでしまい、導入後解放までもちません。こちらではそういう即死組が続き、何割が籠の中で生きて使い物になるのか判りませんが、女王養成は簡単ではないなと思いました。そういう訳で導入1時間で群に放つという博打を打つことになりました。
2020/4/27 21:49
古ちゃん
鹿児島県
好き好きに蜂の世話しながら暮らしています。 奄美大島は日本国内に限ればニホンミツバチ分布の最南端の地です。暑くない時期は、自宅の外壁の割れ目にニホンミツバチが...
ハッチ@宮崎さん
コメントありがとうございます。楽しんで頂けたようで嬉しいです。自分にとっては、問題や課題があった時のメモ・考察としてそれなりなんです。作業中はアレコレ原因をゆっくり考えていられないので…
王カゴは、単に枠の上にポン置きですね。うごめく…蠢くッ!やや、漫画チックな表現だったかもしれません。
2020/4/28 08:07
古ちゃん
鹿児島県
好き好きに蜂の世話しながら暮らしています。 奄美大島は日本国内に限ればニホンミツバチ分布の最南端の地です。暑くない時期は、自宅の外壁の割れ目にニホンミツバチが...
はにこさん
コメントありがとうございます。脱走未交尾捕獲は、もう意地というか最後の足掻きです。とにかく絶対逃がすまい!
王台の羽化率は、9割程度だとどこかで読んだ記憶があります。ちゃんと育たない事は、それなりにあるようです。作った王台65個のうち、まさに一割程度が羽化しなかった結果でした。失敗が妙に片寄った事が気がかりですが。
新王受け入れを繰り返し拒む場合、僕は実はその群に実は女王蜂がいる事を疑ってしまいますが…一度、スピード解放やってみる価値はありそうですね。
2020/4/28 08:13
はにこ
東京都
元少女のタイムトラベラー。セイヨウちゃん達との蜜月も満了となり、これからはキンリョウヘン編が始まる予定。植物栽培は死ぬほど苦手です。 日誌は自分自身のための備忘...
古ちゃんさん
あの数で女王のみ捕獲はやはり凄い事だと思います。
新王受け入れを拒んでいたというより、群が新参者に慣れる前に女王が死ぬって印象でしたが、なかなか難しいものだなと思いました。
2020/4/28 09:59
古ちゃんさん、こんばんは!
アクシデンたるなここ2日の西洋ミツバチライフを楽しく!? 拝見致しました(^_^;)
何回読み返しても楽しい飼育日誌です(^-^)/
ロール型王篭は横にしての導入ですか?
「蠢いていた」は何と読むのでしょうか!?
2020/4/27 23:44
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...