はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿日:2018/5/17 05:42, 閲覧 1344
ミツバチとは関係のないお話なんですけど聞いてくれますか?
明るいグレーの子はモタ5歳オス、暗いグレーの子は漱石5歳メスです。この2羽のウサギはボナとピョンチーと言う父と母から生まれ、我が庭で放し飼いをして来ました。庭の奥に広がる篠の林の中に穴を掘って住み、日中は庭に出て来てくつろいだり草を食んだりして仲良く暮らして来ました。
先月の終わり頃、漱石が突然姿を消してしまいました。そして1週間ほど前からはモタの姿が見えません。おそらくもうこの世にはいないと思います。2人の兄弟は静かにいなくなりました。その原因は判っています。
漱石がいなくなる3日ほど前、とても驚く出来事がありました。なんとキツネがこの庭に現れたんです。ニワトリが大騒ぎをしていたので、また野犬かオオタカの襲撃か!と私は庭に走り出たのですが、老齢の雄鶏のえびちゃんがまさに襲われているところで、最初は犬かと思ったのですが、それは明らかに犬とは違う四つ足動物でした。尻尾が重力に逆らって水平にふんわりフサフサと伸び、私と目が合うと悔しそうに身を翻して森の中に消えて行きました。えびちゃんは腰を抜かしてしまいましたが怪我もなく無事でホッとしました。
私は生まれて初めてキツネを見ました。本当にキツネ色をしていて、身のこなしが実にしなやかでエレガントでした。幻のような感じがして、キツネに化かされた昔の人の気持ちが解った気がしました。その3日後から漱石が出てこないことを心配していたのですが、モタまで見えなくなったことで、その犯人がキツネであることを確信したのです。
ここまでのお話だったら、佐倉の豊かな自然の中で放し飼いのペットが被害を受けたで終わるのですが、実は続きと言いますか、過去に遡って話を戻す必要があります。ここから北西に10キロほどのところに、北総公団線の印西牧の原という駅があって、ジョイフルホンダというホームセンターの裏手に「奇跡の原っぱ」と呼ばれる広大な原野がつい最近まで存在していました。
もう50年近く昔に山林を切り開いて北総公団鉄道が引かれ、大規模な土地開発が行われたのですがその計画が思うように進まず、森を切り開いたは良いものの雑草が伸び放題の原野のようになっていたのですが、定期的に役所が草刈りをして原の状態を40年以上維持して来たところ、その環境は古代から続く日本の原風景、昔の生態系がそこだけ復活していました。古来から営まれて来た住環境、茅葺き屋根の原料として必要不可欠であったススキ野の風景。浪人、三船敏郎が闊歩する原野の風景です。茅葺き屋根を葺き直すには大量のススキ、つまり広大なススキ野が必要で、刈ってはまた再び繁茂し、それを繰り返すことは日本の住を支えるために必要なメンテナンスでした。都市計画が頓挫し、税金で定期的に草刈りを40年も続けて来た原っぱには野ネズミやウサギが繁殖し、それを狙うキツネがかろうじて生き残った場所、奇跡的に昔の日本の原風景が再生された場所、それを「奇跡の原っぱ」と呼ぶようになったのです。それが最近になってにわかに開発が再開し、反対運動も虚しく、完璧に消えて無くなってしまいました。
http://www.nacsj.or.jp/archive/2014/01/2106/
そこから逃げて来たのです。楽園だった奇跡の原っぱから避難して来たキツネの一家がたどり着いたのが私の庭でした。私はすぐさま千葉県生物多様性センターという県の機関にキツネの目撃情報を報告しました。スタッフの方は泣きそうな声でキツネの情報を喜んでいました。今やホンドギツネ(アカギツネ)は千葉県の絶滅危惧種Ⅰ類に指定されています。漱石とモタがいなくなってしまったことはとても悲しく、守ってやれなかったことが悔やまれて、申し訳なかったと思いますが、キツネの置かれた厳しい状況を考えるとやりきれない思いです。ウサギの次はニワトリです。庭で楽しそうに毎日遊んでいるニワトリたちをどうやって守るか。同時に、キツネの家族はこれからどこを彷徨うのか。考えても考えても答えは出ません。
生き方、甲斐性、正義感、価値観、センス、、、の問題だと思うのです。いかなるものにも優先して守らなきゃという答えはシンプルです。千葉県って悲しい開発の歴史がたくさんあります。山が無いから川もない。湧き水も無いんです。起伏が少ないから開発しやすい、それでバブル期におびただしい数のゴルフ場ができちゃった。グーグルの衛星写真見てるとため息出ます。迷彩柄みたいにゴルフ場が・・・東京湾に面した海岸も全て埋め立てられてしまいました。現在残っている干潟は谷津干潟と2001年に開発が白紙撤回された3番瀬だけです。
谷津干潟。「これだけが残ったの?!」と信じられない風景です。かつてはここが海岸線で東京湾に面した千葉県の木更津まで全てこの干潟が続いていました。
三番瀬の反対運動の時の記事です。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/junc/hokoku0270.html
2018/5/17 11:40
沖縄から脱出して鳥海山へ・・・sanimanギツネと書いたけれど笑えない。故郷から逃げざるを得ない寂しさがいかほどか、申し訳ありません。私にはそのような経験がないので理解できません。
2018/5/17 14:11
猫の尻尾 さま、コメントありがとうございます。そうなんですか!キツネをよく見かけるのですか。警戒心が強いキツネが私の10メートル目の前に出てきたということは、その危機がどれだけ切実であるかを物語っています。もうあとはたったこれっぽっちの原っぱしかなかった。そこを一歩でも出れば車が行き交いコンビニや小ぎれいな住宅やスーパーマーケットが立ち並ぶ世界です。人目を避けるようにようやくたどり着いたこの場所も、安住の地ではありません。家族全員を捕獲できるなら、秋田の山に連れて行ってやりたいです。
2018/5/19 00:11
まりこ#神奈川さま、コメントありがとうございます。私は昨年初めてミツバチの素晴らしさを知り、ここにいる多くの先輩方に助言をいただきましたが、残念ながら群は消滅してしまいました。自然に対する畏敬の念を改めて感じ、これからもずっと付き合って行きたいと思っています。まりこ#神奈川さまもこれから素晴らしいミツバチライフを体験されることと思います。特にお子さんにとっても本当に貴重な体験であると感じます。よろしくお願いいたします。
2018/6/21 15:15
まりこ#神奈川 さん、アカリンダニで消滅してしまったのは去年の12月のことで、今年こそ!と待ちわびていたら分蜂期の終盤でやっと小さな小さな群が来てくれました。ところが群が小さすぎて、現在はちょっとヤバい状況です。このサイトの多くの方はすでにサッカーボール以上の群になってるのに、うちの巣はまだビスケットくらいなので(::)祈るしかありません!
2018/6/22 09:40
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
とても悩ましい問題ですね。私の住んでいた沖縄もどんどん開発が進んでモノレールができたり、今度は鉄道を作るという計画もあるとかないとか。私が中学生のころ、中学の裏手には開放地といって、米軍から返還されて手付かずになっていた土地が森みたいになって自然がいっぱい広がっていました。そこに忍び込んで、虫やトカゲを捕まえて遊んでいました。そこには珍しい渡り鳥なんかも飛来してきていたようです。そういうのを保護しようという動きも少しはあったのですが、今ではそこは開発されて新都心といって沖縄の中心地みたいになってしまいました。奪われてしまった自然を求めて今の場所に住んでいるといった感じです;
2018/5/17 05:54
沖縄も経済成長率が全国2位とかいって、観光も中国からの観光客が増えてものすごく盛り上がっているようですが、帰省するたびに私の知っている沖縄ではなくなっていてゲンナリしてしまいますね。
2018/5/17 13:02
はっちゃんさっちゃんさんこんにちは。うちのあたりはまわりがすぐ山なので、狐は時々見ますが、狐はとても警戒心が強いので、狸のようには民家や人間には近ずかないです。でも昨冬は家の玄関先や鶏小屋で何度も目撃されて、大雪で餌が無いせいなのかと村で話題になりました。こちらでは人間の住む場所に熊が出て、昨年は今までで一番多くの頭数が殺されました。熊は、蜜蜂の敵ではありますが、それでも胸が痛みます。何とか、野生動物達が人間と共存して生きていけるように自然を破壊しないで欲しいですね。
2018/5/18 11:33
「彷徨う」 さまよう。。。これは想像ができてさ迷うの意味だとわかりましたが、難しい! 都度勉強いたします。
渡辺淳一さんの小説見たい!
キツネが千葉県に出没 県の係が泣いて喜ぶ?! そんな~~ 泣いてじゃなくて鳴いて喜んでるみたいです。
日本みつばちではなくとも、私はこの内容が好きです。
はっちゃんさんちゃんがどうしてウサギのマークか気になっていました。
一宮町には狸とイノシシとオオタカがいますが、狐が千葉県に居るとは?
私も喜ぶ方の立場ですが、その被害が鶏さんとウサギに行ったのでは、喜ぶなんて不謹慎でごめんなさい。
まりこさんもおっしゃっていますが、本当にはっちゃんさんちゃんの文章は流れるようにがぴったりです。
2019/11/28 10:08
はっちゃんさっちゃんさん、はじめまして。
先程は嬉しいコメントありがとうございました。
はっちゃんさっちゃんさんの飼育日誌、密かに読ませていただいていました。
特に、この投稿はとても印象的でした。
そして、はっちゃんさっちゃんさんの流れるような詩的な文章と、憧れの暮らし、素敵です。
これからもどうぞよろしくお願いします
2018/6/21 14:47
はっちゃんさっちゃんさん、おはようございます(^-^)
ミツバチ群、消滅してしまったのですね。残念です。
ピザ窯に入居してくれた群れは、きっとミツバチとの出会いを届けてくれたのですね!
また来てくれるといいですね。
子どもたちにも自然の美しさや、私たちの生活を支えてくれていることなどなど、伝わって息づいていくといいなと思います。
これからもどうぞよろしくお願します。
素敵な暮らし、垣間見せてもらえたら嬉しいです
2018/6/22 09:19
saniman
山形県
はじめまして、 養蜂はじめたい思いから こちらのサイトにたどり着きました。 出身は沖縄ですが、 いまは山形県に住んでおります。 2018年家の庭に置いていた...
saniman
山形県
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まりこ#神奈川
神奈川県
こどもたちと一緒に、念願だった養蜂に2018年6月からチャレンジします☆ 家庭菜園やガーデニングも試行錯誤しながら楽しんでいます。
まりこ#神奈川
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猫の尻尾
秋田県
蜜蜂のいそうな場所に、待ち受け箱をおかせてもらって、3年目で入居しました。豪雪地帯で、11月から4月まで雪があるので、蜜蜂が蜜を集められる期間は7ヶ月未満です。...
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。