先日、重箱式の採蜜の目途が立ってきたので気分転嫁に巣枠式の採蜜をしまた。 私の巣枠式巣箱は重箱2つ(高さ120㎜X2箱)重ねそのサイズに合わせた巣枠が7枚入っています。採蜜前はこれが4セット(重箱8段積み上げた状態)で採蜜するのは上段の1セット(重箱2箱巣枠7枚)です。切り取って取り付いている蜂をブロアーで飛ばしていると羽化したばかり蜂が多数いるのに気付きました。羽化後に蜂児圏より上段に這い上がってくるのかなぁ?と思いましたが、直ぐに理由が判明しました。取り出した巣枠7枚中4枚の下部に何と蜂児圏があるのです。重箱式では通常秋の採蜜時に上段の巣板には貯蜜または貯蜜とパラパラと花粉が蓄えられていますが、蜂児圏はまず見られません。巣枠式の場合どんな理由でこんな現象が起こるのか興味深いところです。
その後蜂児圏はトリミングして多少蓋のされていない蜜房が周辺にあるので元巣の巣門前に台を置き蜜は舐めとってもらう事にしました。しばらくして他の群の飛来で大ゲンカなどになってはしないか確認に行くと、ここで2回目の驚きがありました。
蜂の様子をみると蜜を舐めとる為ではなくどうも保温の為に巣板を覆っているではないですか。さながら巣箱内の巣板を守る働き蜂の様子そのものです。これまで巣箱内から出されて巣板では貯蜜にしか興味を示さないと考えていましたが、どうもある程度の規模の蜂児圏があると姉妹愛により居ても立っても居られず、お世話をせずにはいられないのでしょうか。夜間には更に沢山出てきて巣板を覆っています。
そのけなげな姿に即席開放巣?を板で囲って雨除けのビニールで覆い、加えて叩き落しても引っ切り無しに来るキイロススメバチの煩わしさを緩和する為網を掛けてやりました。
とりあえずみつばちたちが諦めるか全ての蛹が羽化するまではこの状態で見守ろうと考えています。まさか女王蜂が巣門からのこのこ出てきて即席開放巣に産卵するとかは無いですよねぇ。
そうしたら困るなぁ・・・・もう肝焼きに疲れました。