2021年10月21日朝6時から、みつばちレストランの数群と営巣していない丸洞の内部温度を測定した。
一口に巣箱内の温度と言っても、見落としやすい観点がある。
巣箱を取り巻く気温は押しなべて大きな違いはない(南側は北側に比べて高いのは衆知)。
営巣している群か、未営巣の空箱とではこれまた大きな違いがある。
営巣している巣箱でも巣箱の大きさ・板厚・気密性でも大きな違いが出る。
育児部分は35℃~36℃にワバチが必死に暖房しているので温度計がその位置に設置されていれば、常時35℃位を示すが、私の巣箱には初めから温度計が巣落ち防止棒のしの竹に差し込まれているので、温度計は動かせない。
重要なのは巣箱内温度と一口に言っても、上記の条件をキチンと把握しないで数値だけを見ていると的を得ない観察になってしまう危険がある。
例えば、育児位置から遠い、巣門辺りの温度は外気温に強く影響されているので、外気温より少し高いだけになっていることが多い。
蛇足ながら、巣落ち防止棒は丸洞で内径が250mm以内、且つ壁厚が相当厚ければ不要と思っている。
また、巣箱内温度を真夏や真冬に測るのは目的が明瞭であるが、端境期において計測をしないのも、重要な何かを見落とす危険があるやと思い実行した。
なにより、今回のターゲットは919入居群である。
この群にとって越冬は相当高いハードルだと思っている。
ロガーを使わないで、1時間毎に蜂場へ赴き、棒温度計見る方法なので、いい加減な測定になっているのは充分承知している。
①温度計の精度が+-0.5℃から1℃ある。
②正確に1時間毎に測定していない。また、2時間の間が空いてしまった時には平均した。
つまり、杜撰な方法ではあるけれど、全体的な方向を見間違うものではないと信じている。
夕方には全ての外勤蜂が巣に戻り、温度調節に参加しだしているとみる。
気温が夕方から深夜にかけて低下しているにも関わらず、営巣していて充分な数の働き蜂が居れば、温度は適温が保たれている。
課題の919入居群については蜂球がまだ天井の全てを覆う程大きくなってはいないし、巣板の先端は天井から10cm位なので、温度計との距離がまだ8cm程は届いていないと推測。
ここからは日本みつばちの生命力を信じるよりしょうがない。
おそらく巣箱を攻めてくるオオスズメバチはもう居ないとみている。