皆さまからのコメントを戴いたり、科学の里など色んな情報と自分の温度測定から巣箱は下のような条件がふさわしいと確信に近い妄信となった。
①日本みつばちは12℃以下の温度に長く居ると凍えてしまう。
②夏は巣箱内のどの場所でも私の方針として38℃を超えない構造にする。
③一日の温度格差は小さい程良いが、とはいっても
夏が38℃から40℃で保つような巣箱は良くないと思う。
冬はマイナス3℃から零度で保つような巣箱も良くないと思う。
仮に上の条件下で日本みつばちが棲息できたとしても、それは相当無理な環境で営巣していると思う。
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私の好ましいと考える空箱の温度環境は
夏は最低15℃から最高25℃(結論を出すのは時期尚早、今後も観測する)、スムシの発育を抑えるにも低い処で安定が良い。
この時期は育児をしているので育児必要温度の35℃までは働き蜂が楽に調節できると思う。
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冬は空箱で最低温度3℃から最高温度10℃位になるような巣箱にしたい。
下のグラフ赤線が空の巣箱の内部温度。
これは海抜10mの平野部の林で日中は陽がよく当たる。
正解は恐らく自然樹の洞の中の温度を模す事だと思う。
日本みつばちは古来、日本の樹木の洞などで棲息していたわけだから日本みつばちの体はそれに適応するように出来ている筈だ。
なので、あまり過保護の状態で育てると耐寒・耐熱の素質を歪めてしまう危険性がある。
例えば冬の巣箱の最低を12℃に保つような事は、備蓄蜂蜜の消費を抑え楽ちんに越冬できるとも思われるが、スムシの棲息を可能とする温度領域に近づく事となる。
あくまで自然樹の洞の温度環境を模す事が正解だと思う。
下の図は2021年2月28日科学の里で放映されたものだが、温度の測定日が放送の中にはなかったようだ。一応冬と思ってはいるが。
茨城県の2月ならば育児が開始されていると思われる。
なお、海抜100mの高原部の森の丸洞巣箱内温度はいつも1℃から4℃の様だ。
ちょっと可哀想に感じるが日本みつばちはそうは思っていないかも知れない。
まだ、空だけれど来春はこのようは条件の5個の丸洞に分蜂群を収容する心算。