相棒の老後の夢はニホンミツバチの養蜂だ。
彼女の趣味は旅。身体が動くうちは日本中、世界中を旅して様々な風景や人と出会い、見聞を広めたいようではあるけれども、年老いて旦那が死んじゃったら、Tasha Tudorさんみたいに庭仕事をしながら穏やかに過ごしたいのだそうだ。
ただ、訪れる人もいない庭で独りで過ごすのは寂しいので、鳥や虫がたくさん訪れるような、そんな庭が作りたい...そんな"Welcome to my garden!"作戦の一環として、庭に巣箱を置いてミツバチを一日中眺めて過ごすのだとか。
(ちなみに養蜂と言っても、蜂蜜の収穫が目的ではなく、自分たちが毎朝カスピ海ヨーグルトに入れるスプーン一杯分くらいを“お家賃”として貰えれば良いかなって感じらしい...)。
一昨年、セイヨウミツバチの勉強会や採蜜体験会に行って第一歩を踏み出し、近所に住む友達の友達の養蜂家Yさんの元を訪れてニホンミツバチの生態やお世話の仕方を尋ねたのが昨秋のこと。
そして今日、ついにそのYさんが巣箱の一つを我が家の庭に置きに来てくれた!
Yさんが巣箱を設置したのはウッドデッキの薪棚に接したアオダモの下。西日が当たらず、人目に付きづらい場所(*一応住宅街なので...)ということで、この辺りがベストポジションらしい。巣箱のそばで振動を与えるとミツバチが怒ってワ〜って飛び出して来るらしいので、薪の原木の運び入れはこれまで以上に静粛にしなくちゃいけないけど(苦笑)
春から秋にかけてニホンミツバチがブンブン飛んでる我が家のガレージガーデンだからと言って、ミツバチが気に入ってくれるとは限らないし、僕らがミツバチのお世話係が務まるのかどうかも判らないわけで...とりあえずはサンルームの窓から間近に観察出来る巣箱と共に暮らして、一年を通して養蜂のイロハを観察&経験し、もし僕らのような騒がしくて“デベソ”でも出来そうで、ご近所さんからお小言を頂戴しないって判ったら、来年からは自分で巣箱を作って本格的に養蜂をやってみよう♪ってユル~い計画で養蜂家への道を一歩踏み出した次第。
僕らの人生も長くて20年。もしかしたら10年ぐらいで天国だか浄土だか(地獄かも?...苦笑)へ旅立ってしまうわけで、その時に後悔しないで済むように、やりたいことはやれるうちにしておかないと...ね(笑)
ま、いずれにしても我が家の庭にミツバチの巣箱が置かれたのが、何より嬉しくて嬉しくて ... 暇さえあれば、ついサンルームからこっそり覗いてしまう僕らだ。