うちにはもぐらと言う雌のニワトリがいまして、昨年の６月に生まれたのでもうすぐ１歳なんですけど、これが可愛いのなんのって、どれほど可愛いかと申しますと
ひよこの頃からよく懐いて、理由はわからないのですが、変わった子なのです。私が外に出かけて帰りが少し遅くなって、暗くなってしまっても、駐車場で待っているのです。
そんなもぐらが先月から抱きに入りまして、「抱きに入る」とは抱卵モードになるという意味で、要するにお母さんになりたいと思ったらしく、抱きにチャレンジしたのです。うちで飼育しているニワトリはボリスブラウン×名古屋コーチンの子供と、烏骨鶏の混血がルーツなのですが、ボリスは卵取り専用の品種だから産んだら産みっぱなしで抱いたりできない。でも烏骨鶏は原種だから子育てが上手。新しく生まれてくる雌のほとんどは抱かないのですが、烏骨鶏の子育ての才能がここに来て出たのだと思います。
ところが初めての抱きは見事に失敗でした。抱いた卵が無精卵だったのです。２１日間も飲まず食わずで（たまには飲み食いするけど）頑張り通して、無精卵だったら全てが無駄になります。また次に頑張れば良いさと慰めたのですが、意地でもヒナが欲しいと思ったのでしょうか、２回目のチャレンジがすぐに始まってしまい、合計４２日間もずっと座ったまま。そんなに赤ちゃん欲しければと、新しい卵を、今度は２個、そしてそして、テン&シマさんが飼育しているアローカナと黒烏骨鶏の混血ママが産んだ卵を急遽加えて（２個）合計４個体制で２回目の抱きに突入していました。もしこれで生まれなかったら本当にかわいそうだと。でもこればかりはどうしようもなくて、神様に祈りつつ１日に何度も励ましておりました。ニワトリの卵はミツバチと同じ、２１日で孵化するのですが予定日を３日も過ぎて、またダメだったか！としょんぼりしていたら、今朝もぐらの下から「ピヨ。」と！！！
そしてようやく、夕方に殻を破って誕生しました。とても嬉しいです。
すっかりお母さんの表情をしています。
ピヨピヨはウリ坊みたいですね
右に見えるのがテンシマさんから頂いた青卵。
名前はまだ考え中。テン&シマさん、ありがとう！
