7月27日にアカリンダニ症感染が判明してから、今日10月19日で、3ヶ月(12週)が経過しました。
感染が判明した直後からMトールの殺ダニ効果を信じ、Mトール単品によるアカリンダニ駆除を行って参りました。
感染が予想以上に進行していましたので、もしかしたら回復は難しいかも⁉︎と感じた時期も有りましたが、3ヶ月が経過した現在もコロニーを維持しており、一つの目標を達成したかの様な清々しい気分です。
ワーカーの鏡検結果も良好でしたが、恐らく感染をしていたと推察する女王蜂の体調を察すると、未だ群としても全快とは思い難く、女王蜂の体調が戻る事を祈ってます。
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※感染判明時の鏡検写真より
※感染から1ヶ月経過時の鏡検では、残念ながら健全な個体は確認出来ませんでした。
※しかし、この時変色した気管を摘出して調べてみましたが、気管の中から生存するダニは見つかりませんでした。(この時初めてMトールのダニ殺傷能力と効果を感じる事ができました)
※本日の鏡検では、検査した5頭の気管に異常は見られず、全てが健全の判定でした。3ヶ月の間で全ての働き蜂が、新たに感染する事なく、新旧交代を終えた喜ばしい結果だと思います。
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気になる行動としては、治療を始めて1ヶ月(4週)後位から巣脾を齧り落として、底板に多くの巢屑が落ちる様になり、2ヶ月(8週)後には3段目の観察窓越しに見えていた巣脾約6枚中の半分程が消滅して見えなくなりました。
越冬明けに見られる、古い巣脾を齧り落とし、新たに育児巣房を建設する行動に似た行動の様です。
今回は、アカリンダニ症感染により、群れが弱体化した際にスムシに荒らされた巣脾の再建か、もしくは古くなった巣脾の再建を目指している様子に感じられます。
今日も確認してみた所、更に1枚の巣脾が消えていました。手助けしようかを迷った時期も有りましたが、今回は蜂さん達のお手並み拝見としましたので、経過や結果を楽しみにしたいと思います。
感染が判明した時点では、この3段目の下の4段目までが蜂で一杯になっていました。極端に減少した蜂数が、元の状態に戻るのは中々難しいですね。これらの前提から、全快との判断は、当時の状態(蜂数)に戻ったと感じた時点で、完全に回復したと判断しようと思っていますので、未だ暫くは保護観察処分は解けませんね。
今回アカリンダニ症と対峙して、感染をしない。させない。の「予防」と、「早期発見・早期治療」の2本柱が最も重要だと改めて痛感しました。
アカリンダニが猛威を振う季節になります。皆様もご安全に!