農研機構の分蜂調査や、農林研のハチミツ調査を始めとする調査に参加したことはありますか? または、調査に参加しなかった理由は何でしょう。調査は、私たちの生活や自然環境を守るためにとても大切な活動だと思っています。今この活動が危機に瀕しているようです。
■朝日新聞の評論「論座」アーカイブで次のような記事を見つけました。
「危機を迎えているレッドデーターブック改訂」国や自治体の絶滅危惧種の調査を支えたアマチュア愛好家がなぜ消えていったのか……
以下は記事の一部抜粋です。引用記事は以下のリンクから https://webronza.asahi.com/national/articles/2019080200004.html
『 ・・・ 夫、仮屋崎忠さん(71)は地元植物愛好家の会、熊本記念植物採集会の仲間十数人と共に、今年改訂予定の県熊本版レッドデータブックのための植物調査をしています。調査する仲間の大半が60~70代。 「次の改訂は誰が調査すっとだろうか、と仲間内でもよく話になりますよ。アマチュアが博物学を楽しみながら深めるという文化は、熊本でも衰退しています」
60代中心のアマチュアに支えられる
昆虫関係の学会の多くはアマチュア主体です。チョウとガが専門の日本鱗翅学会は昆虫界の花形ですが、現在のメンバーは60代中心という高齢化ぶりとなりました。大学教授のようなプロから市井の愛好家までが同じ学会に所属し、ともに自然の奥深さを探究するという文化が今、消えようとしているのです。」』
■日本ミツバチの飼育者100人に聞きました。「あなたの年齢を教えてください?」(3年で60代から70代に大きくシフトしています) 引用
「2020 日本ミツバチの飼育状況調査」の集計結果は次のリンク先URLをクリックするとごらんいただけます。「https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf8bIWsKXk1O37CCeV4KhL3nqC5RjuJFu19wiiP19zlwPx-zQ/viewanalytics
2023版は現在も継続受付中ため、御回答いただいた方のみ、回答直後限定で結果をごらんいただけます」
2020年調査の回答(回答者数100名)
2023年調査の回答(回答者数100名)
わたしがこの記事に関心を持ったのは、次の理由です。「日本ミツバチの飼育者実態調査」、前回2020年実施済み調査と今回の2023年の調査継続中の同数の回答者、各々100名を比べて見ました。上記の図はその一部です。仮にこのことが、日本ミツバチの飼育者全体と近似しているなら、驚くことに日本ミツバチの飼育は、70代に支えられていることになります。当該調査も3年前の2020年は100名の回答があっという間に集まりましたが、今回の2023年は100名に到達するまで相当の時間を要しました。
この飼育者調査の回答者の多くを占めるのは、このQAの登録会員(ユーザー)の皆様です。このQAの登録会員(ユーザー)数について公開記録から推移を確認してみました。公開記録では、
「登録者数は8,000人以上、これまでに約9,600件の質問と約26,000件の回答と、約17,000件の日誌(ブログ)が投稿されています」(2020年8月現在)。これに対して最新のものは「経験者が解決するQ&Aサイト. 誰でも自由に質問、回答を投稿できます。. 日本中の養蜂家と交流しましょう。 質問数:17514 件 回答数:57624 件 ユーザー数:11124人.(日時不明ですが、最新の記録だと思われます)」となっています。
コアなアマチュアも絶滅危惧種? 飼育者皆さんは、このことについてどのように感じられますか? 「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」