地上から1メートルくらいまではホカホカとした良い香りの黒土で、そこから下は関東ローム層のカチカチの赤土が続くのですが、この硬い土の層を「押し下げて」育って行く自然薯のパワーは本当に凄いと感じます。
芋を土に抱かせて手前を掘り下げ、どっちの方向に広がりを見せているのかヘラなどを使って削って行くのですが、シャリっと音がするとドキッとします。穴の中に腰掛けるための段差を作って、かたちの続きを探って行くのはまるで遺跡の発掘のようです。ニワトリのゴマちゃんがジィ〜っと見ています。「何やってんの?」
一番下の芋の先端を確認したら、次はこの塊を取り出す準備です。土ごと取り出すのが安全ですが、重量がすごいので、できる限り土を落としていきます。塊の裏側は手探りで土と芋の違いを感じながら、いつ崩壊し始めても良いように集中します。この時芋の全長は(茎の先端から)130センチあり、期待していた長さよりも短かったのですが、その代わり奥の方に広がっていて取り出すのに苦労しました。
そして、遂に掘り出すことができました!30年モノのオバケ自然薯です!中央の親分の周りに若い衆が寄り添うように束になっていました。あと30年掘らずに待ったらどんなことになっていたのやら。。。この後急いで発送しなければならず、残念ながら重さは測れなかったけど、全部で4キロくらいはあったかな。
けっこう傷だらけにしてしまいました!