待ち受け場探しをするために、この1ヶ月あちこちウロウロしているのですが、私の探し方はまずグーグルアースを目がショボショボになるまで見ます。ストリートビューで降りて行って確認し、また高いところから見下ろす。そんなことを何度も繰り返します。住宅密集地は蜂もいなそうだしそもそも待ち箱を置ける場所など無い。畑はと言うと日陰もないし農薬まみれだから除外。田んぼは論外。ゴルフ場も除草剤がどうなっているのか不安だしだいいち中に入れません。残るは杉林、もしくは広葉樹林となりますが、そう言った森と農家、部落の境界や、伐採したまま荒地になっているようなところなどを重点的に探して行く中で妙に魅力的なところがあって、目が釘付けになりました。周りは田んぼですがそこだけ島のようになっている。深い森ではなくて所謂原っぱのような荒地です。中央の緑の平原、アフリカのサバンナみたい。
近づいてみます
中央やや右に草で覆われていない場所がある。さらに近づいてみると・・・・
これは、、、細い道があります。なんだろう?車だったら2本の線があるはず。
・・・・これはケモノ道に違いない。これは、、、行くしかない!
早速行ってみると入れそうなところが1箇所だけありました。地獄の門みたいです。ここに入るには割と度胸がいるなぁと思いながらワクワク!恐らくかつて開発を始めたものの何かの理由で断念したか、土木関係の資材置き場もしくは残土の捨て場だったことが伺えます。
最初の写真の赤い矢印がこの門です。ここからエントリーします。
竹林を抜けると前が開けましたが、気になる小山が見えました。写真中央に少し高い木があるところです。標高5メートルくらいでしょうか。土盛りした感じ
茨が行く手を遮りますが文字通りヤブ漕ぎしながら進み、やっと小山の下まで来て驚きました。山の頂上に向かってケモノ道が続いていました。
そして登頂すると・・・そこには何とも素敵な風景が。
中央左寄りに生えている木の幹が、何度もかじられてはまた再生し、、を繰り返して来た痕跡が生々しいです。そして下を見下ろしてみると、
ここはイノシシの楽園でした。そして上の写真はヌタ場です。一風呂浴びてこの小山を登り、夕日を眺めていたのかもしれません。
この山の峠道の傍に待ち箱を置いてみたいと思ったのですが、きっとここは彼らにとって神聖な山なのではないか。こんな小さな土盛りが大切だなんて気の毒に思います。
私の住む隣の印西市は昨年の1年間で400頭捕獲駆除されたそうで、農家は苦しみ喘いでいます。如何ともしがたい問題です。印旛沼のほとりに住む私の蜂友さんは最近狩猟免許を取って村のために活動していますが、高齢化で獲ってもも獲っても追いつかないそうです。グーグルでたまたま見つけた奇跡の原っぱですが、この隔絶された楽園から1歩外に出れば人間生活が営まれています。生産活動を脅かす憎き害獣ですが、鉄砲を入手した蜂友さんにはこの穴場の存在は内緒にしておこうかなと思います。
ついさっき通ったと思われる足跡。腰にナイフを下げて入りましたが、かなり緊張しました。