昨日、アカリンダニ罹患群の巣箱を解体した際、回収した女王蜂を解剖しました。結論から言うと感染初期でした❓
一般に言われているほど大きくないのが、当地の女王蜂の特徴です。死骸になれば小さくなりますから、普通の探し方では見落とす事もあるでしょう。
今回は感染している事を前提にしているので、先ず気門口の体毛を抜き取り、気管口を保護している蓋を外します。この時、内部の気管を傷めないように気をつけます。(写真1)↑
写真1の○の部位を外すと気管が見えます。気門は少し凹んでいて、赤点の部位にアカリンダニが潜んでいました。また気管を拡大するとアカリンダニの存在を辛うじて確認できます。
綺麗な気管に見えます↑
この解剖写真からもアカリンダニが目視できません↑
気管を取り出しました。よく観ると○の部分にアカリンダニらしきモノが確認できます↑。感染初期の場合、気門口に近いところに1匹だけいる事がよくありますが、見落としやすいです。
そこで、最後の確認として、この気管の気管糸を端から解いてゆき、アカリンダニを取り出し顕微鏡で観察した上で写真を撮るのですが、今回は作業中に大事な検体を失い写真をアップする事が出来ません。残念です。
以上、検出したアカリンダニの写真がないので、今回の日誌では疑いがある灰色としておきます(汗
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初めて見ました。巣房に頭を突っ込んで死んでいた筈なのに、動き始めました(室温15°)。寒さを避けていたようです。穴籠りは冬期のアカリンダニ罹患末期の働き蜂にとって、最後の生きる術なのでしょうか❓