まずは後発の分蜂群(次女)ですが、6/18 集合板に蜂球形成し、2泊野営した後 捕獲・収容しましたが、定住希望場所へ移す前に発出し、西の端の垣根の中に蜂球形成。 〔過密さ(この時5群)を嫌った可能性があり、また蜂球の場所が捕獲に適さない…強引にやればニホンミツバチ達に大きな負荷・ダメージを与えるため、静観・お任せ〕 ⇒ すぐ近くの待受け巣箱に出入りする蜂もいましたが、3時間余りで自然回帰。
次が先発の分蜂群(長女)ですが、6/19 に近所に逃去・捕獲・収容→巣門を4mmHx3ヶ所で引き留めていましたが、昨日暑さが心配で一時的に後ろ側の巣門(4mmH)を開けました。 すると1時間後に見ると巣箱はもぬけの殻。 見事でした。 遺留品は下の巣脾で、最長部は13cm、2日間での造巣です。
これだけを見ると 喪失感、悲壮感が湧いてきて ガッカリするだけかもしれませんが、ミツバチ達のことも考えてみました。 (以下は私の妄想です!)
自然回帰した2群は、振る舞いからして ここを出ていくという固い意志があったのでは? ではその意思は何処から? 一つには多群飼育地での蜜源不足の心配があると思いますが、飛行不能の母親女王様が地面や巣箱外壁で取り囲む娘達と 何やら話し込んでいるような場面があったのを思い出し、写真を見直してみました。 (日誌にアップしたものと別の写真です。)
この場面を実際に観ていた時は、娘達が「お母さん、大丈夫? 一緒に新天地に行きたいよ! 飛んでよ!」などと、母親を気づかい励ましているのかな? としか考えませんでした。 でも 今回の結果を勘案すると、これは『母親女王様から娘達への最後の言いつけ』だったのでは?と思えるようになりました。 言いつけとは、「みんなよく聞いて! 私はもうだめだから、巣に戻ってお腹をいっぱいにして娘女王蜂の分蜂に備えなさい! それと、ここを出て別の営巣地に行きなさい! ここに居ると あなたたちの中に罹患者がいれば 既存の群に迷惑が掛かるし、罹患が解消されても、多群飼育地では また同じように移されてしまうから! わかったわね! 頑張りなさい!」 … 娘達はこの言いつけに忠実に従ったような気がします。
… と、これは人間による勝手な妄想ですが、ニホンミツバチ達の行動は本能的なもののはずで、今回アカリンダニ罹患からの復活群だったから起きたことだとすると、ニホンミツバチの脅威への対処法を見せてくれた気がします。 これは耐性を持つこととは直接リンクしないかもしれませんが、今後生き延び、やがて耐性を持つ上で 非常に重要な本能だと思いました。