おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
投稿日:2021/8/12 04:32, 閲覧 181
1994年初版 養蜂の科学 佐々木正巳著 によると、
P68 日本みつばちの熱殺戦法では内部が46度~47℃になり、この高温が20分から40分続く事でスズメバチは死ぬ。
P70 始めはオオスズメバチは単独で来るが、次のステップでは集団殺戮となる。
日本みつばちは巣門周辺のオオスズメバチの匂いを消す。
ところが、この熱殺に加わった働き蜂は短命になる。
この顕著な短命化の原因が蜂球内の高温であることを確認するために、実験室内で32°C(ミツバチの巣内の温度)、44°C、46°C(熱殺蜂球内の温度)いずれかの温度環境を30分間経験させ、その後の生存日数を比較しました。結果、32°C、44°Cと比べ、46°Cに曝露した個体は著しく短命化していました。
以上は書籍の抜粋
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今どき、炎天下に巣箱を置いて、何の日除けをしていない養蜂家は一人も居ないとは思う。
以前にも掲載した営巣していない空箱を炎天下に置いた場合。
正午から午後2時位に千葉県では凡そ32℃まで上がっている(本日現在)。
その時の重箱の内部の温度は44℃に達していた。
つまり気温より8℃~12℃程巣箱の内部は暑くなっていた。
仮に、全国のどこかで気温が38℃であれば、巣箱の中の温度が8℃高いとすれば46℃になる恐れはないとも言えない。
佐々木正巳さんが30分で、その後、短命化するとしているので、正午から2時までの2時間も、炎天下に巣箱を置けば相当のダメージを与える事は容易に想像できる。
勝手な数字を羅列すると、
46℃で30分 短命化 佐々木正巳著
44℃で60分 短命化 私のイメージ
42℃で120分 短命化 私のイメージ
下のグラフ、水色が気温、白色が巣箱の中の温度
学者が述べた内容と同様の実験を生きた日本みつばちで行う事はできない。
命を犠牲にして学んだ事柄は大切に活用したい。