どうしても伐採しなくてはならない訳でもないのに、どうして伐採するのか?
スポーツと同じのような気がする。
ハングライダーやスキージャンプなど、見ていてハラハラする。
選手の両親はきっと止めろ止めろと心の中で思っているのでは?
杉の木の伐採も格闘技のような要素があり、1トン以上ある巨体をドサ~~っと倒す事に快感を覚えないと言ったら嘘になる。
いやいや、それはそうだと思うけれど、一応「日本みつばちの良い住いを提供する」が大義名分なんだろう!
春には自宅から近場のみつばちレストランとネーミングした林から数群が分蜂する見込み。
分譲地の近くなので増やし過ぎたと反省しているものの、育ってしまったので仕方がない。
分譲地近くの林には4群いるが、2群位で良かったのに、自然入居が2群もあり増えてしまった。
分蜂したら、ホッタラかせば、群は増えないけれど、近所は農家と新興住民の分譲地で、そんな所へ潜り込まれるのは不本意なので、止む終えず強制捕獲して、ここ高原部の自称、生き物たちの森へ移動する予定でいる。
前置きが長くなったが今日は杉の木、樹高25m以上、胸の高さの直径45~50cmを伐採した。
今までなら、腰を降ろして安全に伐採する事を目標にしてきたが、Bee Worldで自然樹に洞を開けた養蜂を知ってしまったので、切り株は可能な限り高い切り株を残したい。
肩より高い位置でチェンソーを扱うのは厳禁と忠告を戴いているので、台を置いてその上で伐採作業をした。
台がグラグラしてチェンソーを持ったまま落っこちるのは恥ずかしいし、怪我のもと。
この山武杉、溝腐病(千葉県特産の山武杉には赤枯病菌によらない溝腐症状があり非赤枯性溝腐病と呼ばれる。 幹に現れる窪みは縦にまっすぐで白色腐朽となり黄褐色雲形の帯線が現れることが特徴。 1960年に茨城県で赤枯病の症状とは異なる腐朽被害が初めて確認され非赤枯性溝腐病と命名された。)
胸の高さでは45X55cmだけれど、その上はもっと幅が広がり無残な姿になっている。
いずれ腐った処が原因で倒木になるのだけれど、事前に除去するのはそれなりに意味がある。
転げそうな丸太をなんとか固定させて、皮の手袋辺りに受け口・追い口を切ろうとしたが
追い口の高さが既に溝腐病の始まりなので、クサビが効かないと危険なので、実際はもう少し低い位置で伐採する。
水平器で測りながらノコギリで目印を付けて幹の太さの三分の一近くまで受け口を切った。
多少の馴れもあるが、そうとう時間を掛けて真剣に切ったので、まあまあだと思う。
伐採の時はいつも師匠が監督をしていただき、方向などは協議して決めてきたが、コロナなので、今日も危険な一人働きとなった。
10時50分から追い口を切り初めいよいよ蝶番の厚みが7cm位になったので、妻に電話をして11時15分までに作業完了の電話が行かない場合には直ちに119番へと打ち合わせ、続行。
追い口をある程度切り終わったら、クサビを打ち込んで、手ノコギリでどの程度切れたかを確認しながら、倒木が始まるのを用心して手ノコギリで切り進む。
最後までチェンソーを使うと、切り過ぎる危険が有るので慎重に行う時には、チェンソーは止めて、手ノコギリで樹木の声を聴き、クサビを打ち込みながらジョジョにクライマックスに近づく。
耳が悪い上に耳栓をして、安物のゴーグルをして今か今かと、、、
まもなく隙間が開き始め、このまま放置しても自重で倒れる可能性があると判断したら、すかさず予め整備してある逃げ道を一目散に逃げる。
とにかく、現場から遠くなる事が肝要。
持っているものは手ノコギリかハンマーである事が多い。
逃げる途中に道具をホッパラかす事がよくあり、後でどこに投げたか探すのに苦労する事がある(笑い)
地面から1m位の高さで伐採完了。切り株はいずれこの場所で丸洞になっていく。
伐採を終えて、脳味噌は真っ白、しばらくのんびりして帰宅。
上の切り株はラオスの樹木養蜂を真似てみる心算です。