7月27日庭先飼育群のアカリンダニ感染を確認しました。
感染の原因は、様々な情報を得て自分なりに考え、夏季での感染率は低いとの認識もあり、今年は秋からmentholを投与する計画でした。昨年まではmentholの通年投与で防除しておりましたが、アカリンダニにmentholへの耐性がつく恐れが有りますので、最小限の投与で効率の良い防除を目指しましたが失敗でした。
7/27 徘徊蜂を発見し鏡検。結果、アカリンダニ感染を検出しました。
スノコ上と底板上にmentholの固形20gをそれぞれ投与し、昇華したMガスが薄まらない様に1巣門を残し、隙間や他の巣門を塞ぎました。
7/30(3日目) mentholの効果を確認する為、徘徊蜂6頭を鏡検しましたが、全ての検体からアカリンダニの生存を検出しました。採用した検体が症状が進行した徘徊蜂と云う事も有りますが、mentholの即効性には少し期待外れでした。
menthol信者として効果を信じていますので、楽しみに見守る事としました。
※多くの卵やダニが気管に詰まり、気管近くにある飛翔筋の動きが阻害され飛べなくなる様ですね。
8/3(7日目) 蜂数が激減!巣箱に入りきれず外に溢れていた蜂群でしたが、外にも出ているものの巣箱内部はガラガラ状態、徘徊蜂が多く、たった7日間で強群から弱小群へと成り果ててしまい、申し訳ない気持ちで詫びたい思いでしと。
8/10(14日目) ここ2~3日徘徊蜂は見当りませんでしたが、蜂数は少ないまま推移してました。
8/17(21日目) 最近では花粉の持ち込みも多く、天気の良い日には小さな時騒ぎも見られて好印象ですが、蜂数は依然横這い状態でした。
8/25(29日目) 昨日行う予定でしたが、蜂友さんからのオオスズメバチ来襲SOS発令で、1日遅れでの1か月検診でした。視覚的に蜂数が増加傾向に有る様に感じましたので、巣門から3頭、スノコ上から3頭の6頭に代表を務めて頂き、鏡検にて現状を確認しました。
気管の色が褐変して重度の感染です。
※重度の感染には間違い有りませんが、気管の内外に生存するアカリンダニは見つかりませんでした。
結果は、気管の状態が健全に近い症状から重度と思われる症状と様々でしたが、全ての検体から生存しているアカリンダニは検出できませんでした。
6頭の検体の中で最も深刻な状態だったと感じられる検体を選び、気管の色が褐変した気管を引き裂いて調べてみましたが生存するアカリンダニは見つかりませんでしたので治療の効果を感じる事が出来ました。
今後の方針 今回、生存するアカリンダニの検出が出来ませんでしたので、mentholにはアカリンダニの移動を抑制する効果だけでなく、アカリンダニを致死に、至らせる効果で、治療の手段にも有効だと感じました。
本日、1ケ月前に投与したmentholの質量を計ってみた所、4gにまで減少していました。上下に投与していますので、1か月間で32gが昇華した事になります。治療にはある程度高濃度のmentholガスが必要と感じましたので、今日は20g固形をスノコ上に投与し、スノコ上の残りを底板上に足してダメ押してで投与しましたが、お勧めするものでは有りません。
今後も冬季の加温投与や、投与の間隔を模索し、最小限の投与でアカリンダニ防除に効果的な方法を探したいと思います。