昨日は事後処理で忙しかったので、感傷に浸るゆとりがありませんでしたが、寝て起きたら、やっぱり寂しいですね。。。
逃去の何が寂しいかって、、、希望に胸を膨らませて蓋を破いて出てみたら、オメデトー♬って祝福してくれる仲間が誰〜もいない・・・・・いるのはすぐ傍で蠢く白いイキモノだけ。こんな悲しいことは無い。だから、私にはまだやることがあると思い、昨夜はとりあえずその作業に集中することにしました。
静まり返った巣脾の上でポツンと独りぼっち
作業をしながらも続々と羽化してきます。ピザ窯の扉を開けたのは昼飯時で、扉を開けた時、大きな蟻が連れて行こうとして引っ張られたりかじられていたはっちゃんが5匹くらい、すでに連れ去られていた数はわかりませんが、その数の少なさから、逃去は前日かと推測できました。逃去した日中とその夜はまだ蟻に情報が伝わっておらず、朝方からようやく大漁の情報が行き渡り、続々と集まって来始めた感じでした。
巣板の撤去作業が終了したのが夕方4時頃。スムシの始末はこの際無視して、羽化してくる新蜂を効率的に保護する方法を検討しました。昨年のともしび隊の時の経験がこのような時に生きて来ます。除草剤散布で逃去した蜂友さんのところの巣板をもらって来て、追加導入した時のやり方です。まだ気温が低く無い事も、蜂球がなくても羽化できる条件として都合が良いですが、念のため加温して羽化しやすいような環境を作りました。
うちには現在ピザ窯の他にエノキ群がいて、8月31日につらら状の巣板が巣落ちした群ですが、今は元気に活動しています。この群に巣板の追加導入を検討しましたが、巣脾にあまりにも多くのスムシがいますのでスムシ導入なんてシャレになりません。そこで手間はかかりますが羽化した新蜂だけを随時入れていくことにしました。巣板が倒れていると裏側から羽化できないので、巣板を立てる必要があります。なまし番線でブックエンドを作り、そこに立てかけて羽化を待ちます。蓋がけされた巣房から赤ちゃんが全て発出したら、巣板を冷凍してスムシを死滅させれば給餌にも使えます。
新はっちゃんをエノキ群に放り込む時に、私は改めて感動しました。エノキ群の皆さん、みなしごはっちゃんを優しく受け入れてくれるのです(;;)普通だったら匂いの違う蜂は徹底的に袋叩きですが、生まれたての蜂には寛容なんですよね。こう言うところが、ミツバチを飼育する喜びです。極めて高等な昆虫です。匂いが違うのはわかっているはずですが、一瞬でこの子たちの事情を察し、受け入れてくれるのですから。
蜂蜜で濡れてしまった赤ちゃんをみんなで舐めとってあげてます。アラアラどーしたの?こんなに濡れちゃってー
受け入れ部屋。先日の巣落ちの巣脾をスノコ上の部屋に放り込みました。メントール空間はこのさらに上に継いでます。この巣脾には外から見る限り貯蜜はしていないようなので、撤去する事も検討しています。扉を取り付けておいて良かった。
番線でこしらえた巣板ブックエンドです。羽化した赤ちゃんは随時、受け入れ部屋に入れてあげます。みんなによく来たねと祝ってもらえるのが何よりありがたいです。