投稿日:1時間前


よく、キンリョウヘンは鉢がぎゅうぎゅうになるくらい根が張らないと花芽を付けないといわれますが、皆さんはどう思われるでしょう?
私はとくに関係ないかなと思っていて、リードバルブの生育がよければ着くし、生育が悪ければ着かない。それだけかなと。生育をよくするために小さい鉢から初めてこまめに鉢増しをする手法は一般的ですけれど、それは根をぎゅうぎゅうにして花を咲かせようというのとはまた別の話なのかなと思っています。
ちなみに、写真の株は、菌根菌側からキンリョウヘン側への炭素のやり取りがあるかを突き止めるために、鉢の底から1/3くらいまで80年生コナラの芯材を大径チップにして敷き込んでいます。70年前の世界では核実験がたくさん行われていて、その頃の空気中の炭素原子の放射性同位体の比率が突出して多いことを利用して、放射性同位体測定が可能なのです。コナラの芯材のちょうど70年前くらいの年輪の部位を入れた鉢と対照鉢とで、キンリョウヘンの葉の同位体炭素濃度が異なれば、菌側からの炭素輸送が認められるということです。
問題は、測定に協力してくれそうな機関を見つけることなんですが(笑)
この鉢は5月に株分けして植えたもので、とりあえずコナラ心材が完全に分解されるまで、3年はこのまま育てようと思っていて、そのために6号の大きい鉢を使っています。その株が図らずも花芽をつけているので、質問してみました。
巴里沙農園金稜辺部
埼玉県
金稜辺生産販売農家として新規就農予定。2026年より「東洋ランの大石」さんの金稜辺部門を引き継ぎます!!元野口種苗研究所店員、34歳。 キンリョウヘンにとって最...