女王蜂が生まれて、ハニームーンに出掛け、多くの雄蜂と交尾して精子嚢に精を蓄えて帰って来ることは、既に、皆さんご存知の通りです。
十分な精子を貯めた女王蜂は、その後、分蜂時以外には巣箱から出ることなくその命が尽きるまで、産卵を続ける事も知られています。
また、女王蜂が、受精卵を産めば雌蜂になり、無精卵を産めば雄蜂になる事も知られています。
それでは、女王蜂はどの様にして、何を基準に受精卵と無精卵を産み分けているのでしょうか。巣の大きさによって体の腹部が圧迫されることにより精子嚢が開き、受精卵を産むという説があったりしますが、はっきりしたことは解明されていません。
女王蜂は、何の基準も無く自由に無精卵と受精卵を産んでいるとすれば、無秩序になってしまって収拾がつかなくなってしまいますよね。
女王蜂が、産み分ける基準のような物を持っており、何等かの方法でそれを察知して、受精卵と無精卵を、産み分けているのでしょうか。
それは、気温や湿度などの外的要因によるものなのでしょうか、春の分蜂時期の気候に成ると自然に無精卵を産み、王椀に受精卵を産み、更に、受精卵や無精卵を産み分け、分蜂期が過ぎると、無精卵の産卵が無くなる、若しくは、少なくなると考えて良いのでしょうか。
又は、女王蜂をリードしているのは、働き蜂なのでしょうか。働き蜂が、無精卵を産むように何等かの刺激を与え、王椀を作って、そこに女王蜂が受精卵を産むように刺激し、産卵したら、更に、働き蜂が無精卵を産むように女王蜂を刺激しているのか。
それとも、女王蜂自体が、王椀に受精卵を産んだことを理解して、無精卵を産むようになるのでしょうか。
これを考えると、蜜蜂の世界は、非常に緻密に秩序の出来た社会ですが、その社会が順調に営巣される何かが存在するのではないかと考えていますが、分かりません。考えるととても悩ましいので、何方かご回答お願いいたします。