ミツバチが寒冷麻痺を起こす温度
養蜂技術指導手引書(セイヨウミツバチ)P19にこんなことが書かれています。
12℃以下になると寒冷マヒを起こすとあります。
みつばちは自ら温度を知る温度センサーを持っていると聞いた事があります。
夏は蜂球を作らず巣箱の壁に離散配置したり、冬は蜂球を作り女王蜂の周辺を適温にしたり、育児をする時には35℃にしたりする能力があるようです。
12℃まで気温が下がるとセイヨウミツバチは寒冷マヒを起こすとの事ですが日本みつばちも同じと解釈しておきます。
巣箱の中が12℃よりも低くなれば、女王蜂周辺の気温の低下を防ぐように飛翔筋ブルブルで保温すると思いますが、群が500匹未満とか少なくなると、発熱不可能となり全員が寒冷麻痺を起こす事は容易に想像できます。
最近、営巣していない空の巣箱の温度を測っていますが、(下の図の黄色)板厚が13mmの重箱も測定した処、太陽が昇ると同時に巣箱の温度は急上昇して、昼頃までに気温を上回り、午後は気温の低下に連動して急激に下がります。
グラフ桃色が12℃線です。 赤色丸洞では内部温度が12℃を超えていれば外部気温は12℃を超えている。
一方13mmの重箱では内部温度が12℃を超えても外部気温が12℃に達していない事が有りうる。 12月18日矢印が顕著。
下のグラフの左部分4日程は丸洞の底板無しで、右側の4日程は丸洞の下には130mmの断熱板が有ります。
重箱の設置は板厚200mmの上に3段積した。冬なので陽当たりは良い方です。
質問です。
①寒冷麻痺が起きる主な理由は何でしょうか?
②寒冷麻痺を経験した巣箱の板厚は何cmだったでしょうか?
③そのた コメント
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参考 佐々木正巳 論文 (セイヨウミツバチ)
日齢が1日の幼虫では14.4℃で寒冷麻痺になり、日齢20日のものは9℃で寒冷麻痺になる。