重箱で何の疑問も持たず巣門を下部に設けています。一方、屋根裏や墓石の営巣群では、蜂の出入り口が最上部近くに位置している例は珍しくありません。これにならって重箱で最上部に巣門を設ければ、
① 巣板下部と箱底間に充分な距離を確保すれば、箱底へ降りる個体が少なくなり、底の巣クズに産み付けられたハチノスツヅリガの卵を脚に付けて巣板へ運ぶ個体が少なくなるかも知れない。(底が網の場合、これは当てはまらない。)
② 待ち箱では、匂いが外へ発散しやすいかも知れない。
③ 探索蜂が巣門を発見しやすいかも知れない。
④ 夏季に箱内の熱気が抜けやすい。冬季は箱内が冷えやすい。
⑤ 冬季の結露が少ないと思われる。
ただし、網以外の箱底では巣クズが溜まりやすくなり、定期的な掃除は必須になる。長所・短所がありそうです。