逃去してから残された巣脾に湧いたスムシを取り払いながら、蓋がけ巣房の羽化を待ち、エノキ群に入れてあげるために養生してきたのですが、そろそろ出なくなってしまったので、巣板を溶かして蜜蝋を取ろうと思って鍋にかけていたらどこかからはっちゃんたちが集まってきました。巣蜜を置いてみたらみんな喜んで吸い取って飛び立って行きます。飛んで行く方角を観察すると、エノキ群には行かないで逆の方角に飛んでいきます。もしやピザ窯のみなさんですか?と尋ねるとそうですよと言います。
そこで飛び立つ方へ巣屑や巣蜜が入ったザルを少しずつ移動させ、森の方角へ移動して行きました。飛び立って数分して戻って来ると、もうそこにはザルは無いから少し迷うのですが、10メートルくらいなら見つけてくれて、また一生懸命吸い取っています。このまま飛ぶ方角に少しずつ歩いていけば、引っ越し先を見つけることができる・・・そう思ったら嬉しくて興奮してきたのですが、なんだかフラれた女の後を追うようなことはしたらいけないかなと思い、森の手前でザルを置き、そこを給餌の場所に決めました。
蜜源を発見し、仲間に知らせ、採餌活動をする蜂は、どれくらいの日数の間同じ場所に通うのか知りたくなって、マーキングしてみることにしました。10匹を選んで背中にピンクのマーキングをして、翌日にはブルーのマーキング、3日目にはイエローのマーキング、、、結果は、翌日にも同じメンバーが訪れますが3日目には激減し、4日目にはゼロになりました。これが何を意味するのか?死んでしまうには寿命が短すぎる。同じ蜜源に連続で何日も通い続けることはしない、常に新しい蜜源を探すことも積極的に行っているのだろうと思いました。ちなみに、エノキ群を内検してみたらピンクちゃんが1匹だけ確認できました。外で採餌活動していたはっちゃんが巣箱の中にいるのを見つけたとき、なんかちょっと嬉しい気持ちになりました。ブルーやイエローはエノキ群では確認できなかったので、他の群から来ているのは明らかで、それはきっとピザ窯の皆さんだと思い込んでいます。
ヤヨイヒメハナバチと仲良く蜜を舐めています。