スムシはミツバチの天敵で、ミツバチの巣を餌とします。スムシが巣箱内で繁殖すると、巣が破壊されていまい、ミツバチの群れが維持できなくなってしまいます。
スムシは、ハチノスツヅリガとウスグロツヅリガという蛾の幼虫のことです。親の蛾が、ミツバチの巣箱にやってきて、卵産みつけます。スムシはミツバチの巣を餌に成長して、最後には蛹(さなぎ)を作って、成虫に羽化します。スムシは多くの巣箱におり、珍しいものでは決してありません。スムシとミツバチは密接な関係です。スムシはニホンミツバチ、セイヨウミツバチ共に発生します。また、海外にも全く同じ蛾かはわかりませんが、ミツバチの巣を餌にする幼虫がいます。
スムシの中でもっとも多い質問は、スムシの対策方法です。スムシに群れがやられてしまったことがあるミツバチの愛好家は多いでしょう。ニホンミツバチの飼育では、スムシ対策はまだしっかりしたものが確立していません。巣箱の隙間をなくしてスムシの侵入を防ぐ方法、スムシ捕獲器など、様々な方法が提案されていますが、まだ完全に防げた例はありません。
健康な群れからにも小さいなスムシがいることは多いですが、ミツバチ自身がスムシを追い出したりして退治してくれます。このため、群れが健康な状態であれば、スムシが問題になることは稀です。問題になるのは弱小の群れです。スムシが大きくなってどんどん繁殖してしまうことがあります。スムシを防ぐには、群れを強い状態に保つことがもっとも効果的と言えます。
弱小群れや、無王群れをそのままにしておくと、最終的にはスムシが大量発生します。巣はボロボロに食べられ、3,4cmの大きなスムシがうじゃうじゃ。大きなスムシの白いまゆができます。スムシは巣を食べるだけでなく、巣箱に穴を開けてしまいます。スムシが大量発生した巣箱を放置しておくと、巣箱もボロボロにされてしまいます。
多くの養蜂家が悩むスムシの対策方法が確立されることを望んでいます。スムシについての質問は、スムシのタグがついているためこのページの下で一覧で閲覧できます。また、スムシについてのよくある質問は次のページにまとめています。スムシの対策方法(ニホンミツバチ)は?