投稿日:2021/2/12 23:10
昨年の秋に20群れからサンプルを採集して、研究機関に依頼していたアカリンダニ感染の結果が明かになり、感染群れの様子を見てきました。
20群れの内3群れの感染が明らかになりました、その内感染率が特に高かった2群れです。
下記写真は1群れ目の11月17日サンプル採集時の巣箱内の様子。
下記写真は上記の群れのサンプル15匹中7匹が感染した群れの2月11日の様子
下記写真は2群れ目の11月27日のサンプル採集時の巣箱内の様子。
下記写真は上記の群れのサンプル15匹中8匹が感染した群れの2月12日の様子
小山
京都府
野生の二ホンミツバチが好んで営巣する、樹洞や民家の床下の環境に出来るだけ近い巣箱の製作を心がけ、二ホンミツバチに快適に営巣してもらえるように日々努力しています。...
小山さん おはようございます。
アカリンダニ対策を始め、日本ミツバチに関する知見は、経験と観察によるものが多く、固定観念や自身の経験則に縛られる傾向も見られます。一端とりいれると、それを最善と信じ、疑わないところもあるようです。
私を始めとする日本ミツバチの飼育者は高齢者が多く、比較的この性向が強いように感じています。私もこのことで、今も失敗を繰り返しています。病害虫対策は、最上のものを、PCのアンチウイルスソフトのように、常時上書き更新する必要がありそうです。
小山さんのおっしゃるデータ、例えば「多数群、複数年、時系列のアカリンダニの発症記録や観察記録」があると、ある程度の比較と検討が可能なような気がします。これを集積すれば、何らかの結果が得られると思います。
これに加えて、専門機関による病性鑑定や、対策などのバックアップあると、明るい方向に向かうのではと思っています。(^.^)/~~~
2021/2/13 08:58
yamada kakasiさんこんばんは、
長い間アカリンダニの影響を大きく受け群れの維持に苦労して来ましたが、農研機構など研究者のご指導を受けようやく長いトンネルを抜けた気がします。
始まった頃(2,009年~)は農薬の影響を強く疑いましたが、今となれば素人考えだったと思います。
京都府中丹地域では落ち着いてきていますが、全国から危機的な状態の報告も聞いています。
今思うとまず定期的にサンプルを採集して、よく観察する事が最も重要だと思います。
幸い当サイトには親切にご指導いただける、wild beeさんがおられますので、まずは敵をよく知り素人判断をしないで研究者などの指導を得ることだと思います。
2021/2/13 22:37
wild beeさんこんばんは、
>現在ではもっと 高感染率 になっているのではないかと想像しています 。
数年前まではそのような状態でした、今回報告した20群れの内3群れから感染が見つかりましたが、感染率の高かった2群れは報告した通りです。
残りの1群れは15匹中1匹でした、電話で確認しましたが元気に出入りしていると聞いています。
>いずれにしてもメントールだけで分蜂まで持っていければ いいですがどうでしょうかね。
以前日記にも書きましたが昨年は私のミスやクマの被害、オオスズメバチによる逃居を含めて、全体の3割程度の減少となっております。
アカリンダニの影響での消滅が強く疑える群れは数群れありました。
2021/2/13 22:47
小山さん、こんにちは。
私は昨年、ニホンミツバチの養蜂を始め、未だ一群も持ったことがないものです。こちらでの書き込みを参考にし、この春に群れを得られないかと思い、学んでおります。
以前は、スムシやオオスズメバチ、農薬等が養蜂のマイナス要因でしたが、年明けからはアカリンダニによる被害の書き込みを多く見ています。興味を持ち、ネットを通じ、書き込みや参考文献をあたっています。
ニホンミツバチがセイヨウミツバチと比較してアカリンダニの防除(振り落としGrooMing)が苦手なことや、セイヨウミツバチであっても、GMだけで100%防除せきるわけではないなど、今後を考えるとなかなか厳しい未来しか描けないように考えていました。
そうしたなか小山さんの今回の書き込みは興味を惹きます。
一つ教えていただきたいのですが、検査した20群のうち、アカリンダニが検出されなかった17群は現在どのような状態なのでしょうか。また、検出された3群の感染割合に変化があるのでしょうか?
参考にしたいので、わかれば教えてください。
2021/2/14 20:23
小山さん、質問に答えていただきありがとうございます。
感染割合は、11月のサンプリング調査の際の15分の7や8が、蜂数が少なくなった現在、どのようになっているのかによって、越冬期におけるアカリンダニへの対処方法の有効性がわかるのではと考えてです。
今回の調査では、20群のサンプリングの結果、3群(2群は高い値)にアカリンダニが認められたということですが、アカリンダニが認められなかった17群と高い値の2群とは、何か差があるのでしょうか。例えば過去にアカリンダニを克服している群れであるとか?
また小山さんの蜂箱の距離はどのようになっているのでしょうか。ニホンミツバチにおけるアカリンダニの蔓延に、ミツバチが他の巣箱に誤って入ることが、伝播する原因であると書いたものを見たのですが、11月の検査でわかったアカリンダニに蔓延した蜂箱は、他と隔離するとかしたり、それとも、もともと蜂箱の距離をとっているのでしょうか。
次に、近年メントールによるアカリンダニ対策によりほぼ0に抑えることが出来たということですが、ミツバチQ&Aの書き込みには、メントールを入れていてもアカリンダニが感染している方がいらっしゃいます。そうした厳しい状況のなか、抑えることに成功したのは何故だと思われますか?(どのような方法で行っているのか。メントールは特別なもの?)
ニホンミツバチの養蜂を誰もが安定して楽しむには、このアカリンダニ対策を確立しないと難しいのではと思い、いろいろ伺いました。
2021/2/14 23:11
Karuizawa Basicさん
>感染割合は、11月のサンプリング調査の際の15分の7や8が、
11月以降はサンプルを取っていませんのでわかりません。
アカリンダニは羽化直後に感染すると言われていますので、真冬はメントールを入れても効果は少ないと思います、2月頃から分蜂に向けて子育てが盛んに行われるので今後は効果的に入れると良いですね。
>今回の調査では、20群のサンプリングの結果、3群(2群は高い値)
特にありません、どこから感染するか分かれば対策できそうですが。
>また小山さんの蜂箱の距離はどのようになっているのでしょうか。
特にありません、出来るだけ分散するようにしています、近い群れは100m範囲に数群れ、遠くは何㎞も離れています、他人の群れや自然巣も近所にはいると思いますので関係性は分かりませんね。
>次に、近年メントールによるアカリンダニ対策によりほぼ0に抑える
私が住む地域では2,009年の秋から始まり2,013年ごろには、自然巣も含めほぼ絶滅状態になりました。
初めは農薬の害を強く疑っていましたが2,011年にアカリンダニ感染が研究者から発せられメントールによる対策も示されました。
この頃はメントールを通年巣箱に入れていました。
地域差が大きいようなので時間がたてば全国で私の所と同じようになるのではないでしょうか?
使用しているメントールは皆さんと同じだと思います、ネットショップで100g1,000円ぐらいです。
数年前には蟻酸を使用して回復した群れもありました、群れの数が増えた一昨年からは使用していません。
越冬群れと分蜂捕獲群れは5月~6月にサンプルを採取して感染群れが見つかれば、重箱2段以上になった群れにはメントールを入れます。
その後は採蜜の時同時にサンプルを取り感染群れが見つかればメントールを入れます。
2021/2/15 01:05
yamada kakasiさん、
こちらをご覧あれ→ https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/330261/051400017/?ST=m_quiz ワイト島病がアカリンダニに寄生された症状です。
2021/2/16 00:10
小山さん、おはようございます。
私もアカリンダニにセイヨウミツバチがどのように耐性を得たかにとても興味を持っています。小山さんの地域が他の地域と同じような防除方法を行っているのに、何故アカリンダニの被害が減っているのか、何か変化がおこっているとしたらそれが何か、どこかに光明があるような気がしています。
国立環境研究所の報告のように、ニホンミツバチはGR(グルーミング=払い落とし)能力が劣ることが、アカリンダニの感染の要因と言われている。
現状33%、59%の除去率の差だけが感染の拡大要因なのか。セイヨウミツバチの蜂箱の構造や、セイヨウミツバチに用いられている薬剤等を含めて他に差はないかなんてつい考えてしまうのです。
2021/2/16 08:36
ハッチさん紹介の ナショジオ2015の5を持っているので 再読してみた 。
[希望のミツバチ] の記事の中に ワイト島病 のことが 書かれています。
皆さん書かれているように イギリス南部のワイト島の ミツバチが謎の病気でほぼ全滅した。
やがて研究者たちはこの病気に未知のウイルスが関与していることを突き止めた、、 云々と続き 生き残ったのが 雑種 の 蜂だったので 1950年にアダム修道士は交配に 取り組む機会を得て 修道院の古い車でヨーロッパ、中東、アフリカ の各地を回り37年間の間に 累計1500匹以上の女王蜂を収集した 。
そして人里離れた原野で たった一人で 粘り強く交配を繰り返しついに病気に負けないスーパーミツバチを誕生させた。
この黄褐色のみつばち「バックファストビー」は穏やかな性質でせっせと大量の蜂蜜を蓄え ホワイト島病 と呼ばれるようになったあの奇病にも抵抗性があった。
そして1980年代には すでにこの蜂は世界各地で販売されていた 。 と記事にあります 。
そしてその後の記事は 蜂群崩壊症候群 に少し触れ後はミツバチヘギイタダニ の記事へとなっていきます。
私も ワイト島病 は アカリンダニだと思っていますが記事の中では アカリンダニ あるいはダニ という言葉は全くありません。
しかしこんなに 固有種 を集めて粘り強く 交配したことは どうなのでしょう!
撹乱してしまってますよね 。
記事を写メして貼り付ければ よかったのかもしれませんが それもマナー、ルール的にどうかと思い とりとめのない文章になってしまいました。
2021/2/16 09:32
wild beeさん、おはようございます。
確かに、ワイト島病がアカリンダニとは今では考えられていないようです。
https://www.cabi.org/isc/datasheet/2527#tosummaryOfInvasiveness
http://entnemdept.ufl.edu/creatures/misc/bees/tracheal_mite.htm
2021/2/16 10:34
wild beeさん、日本語よりもミツバチの言葉が得意になったのではないでしょうか。
翻訳ソフトにかけてみました。
https://www.cabi.org/isc/datasheet/2527#tosummaryOfInvasiveness

http://entnemdept.ufl.edu/creatures/misc/bees/tracheal_mite.htm
2021/2/16 18:45
wild beeさん、確かに翻訳ソフトは素晴らしく改善されましたよね。
私は、ミツバチ以外のことで常時翻訳ソフトを用いています。以前のような不思議な訳も減り、シンギュラリティは近いと思わせます。きっと、今在宅でワークできる仕事は、全てコンピュータが変わるのでしょうね。
wild beeさんが研究されているアカリンダニのこと、小山さんの京都府北部のような場所が増えてくれば変わるのかなぁと期待しています。私がいる長野県も、最初に感染が発見されたところだけに、期待できるのかなぁと思っています。
といっても、わたしの場合はミツバチに来ていただいてからのことですが。我が家のニホンミツバチには、この技を教えたい。
2021/2/16 20:52
ミツバチサミット2023に参加された皆さんお疲れ様でした
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