皆様
大変お世話になっております。
国立環境研究所 ミツバチ研究チームの森井清仁です。
先日の分蜂記録の情報提供のお願いの際には、多くの方々にご協力いただきました。
この場をお借りして、御礼申し上げます。
9月の中間報告会でも発表しましたが、本研究チームの調査・解析を通じて、ニホンミツバチの分蜂回数に関する基礎的な知見が集まり、ニホンミツバチの生態の一部も明らかになりつつあります。中でも、直近の20年間でニホンミツバチの分蜂回数が変化している可能性が見出されたことは、多くの養蜂家の方々にとっても興味深い現象だったのではと思います。
しかし、気温や群の勢いといった要因が分蜂回数に影響するのか、採蜜等の人間の手による影響はあるのかなど、依然として分蜂回数に関する謎は多く残されており、さらなるデータの蓄積と解析が必要です。ニホンミツバチ養蜂家の皆様も、群数の多寡を左右する分蜂という繁殖イベントに対して、日本全国の傾向はどうなっているのかなど、大きな興味を持たれているかと思います。
そこで、本ミツバチ研究チームでは、ニホンミツバチの分蜂回数に関する研究をさらに前進させるため、2023年から新たに分蜂調査を行います。
2022年6月に実施した過去の分蜂に関する調査は、主に、現在と過去の関係に注目してデータを収集しました。今回の分蜂調査に関するお声がけでは、現在の日本全国の地域性などに注目して分蜂回数などのデータを収集し、分蜂回数に影響する要因の解明や分蜂回数の将来的な変化について解析を行います。
皆様の中に、ニホンミツバチの分蜂回数などについて、調査にご協力いただける方がおられましたら、下記URLのフォームより、分蜂調査の登録を行っていただけないでしょうか。
フォームURL:
本フォームに登録しても、分蜂調査の実施は義務とはなりません。群の崩壊や諸事情によって、分蜂調査へのご協力が難しいと思われた場合は、中止いただいて問題ございません。
今回の分蜂調査は、5つの項目に分かれています。分蜂日の記録は必須ですが、その他にも関連する様々なデータを収集します。協力可能な調査項目をご自身でお選びいただくことが可能です。なお、調査にご協力いただいた場合、記念品および調査項目1件あたり500~1000円相当の商品券を返礼として準備しております。ふるってご参加いただけますと幸いです(蜂仲間のお誘いも歓迎します)。
※返礼品のための予算は十分に確保しておりますが、万が一、予算をオーバーするほどの事前登録が見込まれた場合には、フォーム登録を締め切らせていただきます。
フォーム登録後に、当チームより記録用紙を送付しますので、来春に分蜂状況を記入後、返送していただく予定です。
分蜂は、ミツバチにとって繁殖の成否に直結する重要なイベントにもかかわらず、基礎的な情報が不足している現象です。本調査は、ニホンミツバチの生態の解明を目指すうえで、大きな役割を持つものになると考えています。お忙しいところ誠に恐縮ではございますが、ご協力を何卒よろしくお願いいたします。
ミツバチ研究チーム事務局
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