第一幕:早朝からジョウビタキの鳴き声が異様でした。菜園に出てみると昨日巣箱の屋根から剪定枝の上へ移動した粘着シートあたりから悲痛な声が、近づくと同時に呪縛から逃れたようです。
↓大切な羽根を残して命からがら逃れた跡が
小鳥たちのためには設置しない方がよいのでしょうが4~5頭/日のペースでトラップにかかっているので思案のしどころです。
幕間:108屋、安かろう悪かろうの粘着力実証
このシートを横断し、向こう側の新しいシート中ほどでようやく身動きがとれなくなりました。
第二幕:菜園横の巣箱に異常が無いか朝の点検をしていると重厚な羽音とともに二頭が頭上で旋回し始め、仲間思いの1頭は粘着シートへ、もう一頭の姿が見えず聴覚を最大にするとどうやら耳元辺りから振動とともに羽音が伝わってきているようでした。手で払いのける訳にもいかず暫くじっとしていましたが状況に変化が無いのでそーっとジャンパーを脱いでみると襟元にその姿を発見しました。
↓見えているのは濃紺の襟の内側、これには寿命が三年縮む思いでした。
↓羽音はするもののなかなか飛び立とうとせず、ピンセットを取りに打って返し捉えたオオスズメバチは土まみれでやや衰弱している様子、触角の汚ればかりを気にしていました。元気の無い状態であったのは不幸中の幸いでした。
薄手と云えどもジャンパーを着ていなければどうなっていたことでしょう。