昨日の昼過ぎ、モンちゃんの襲撃が絶えない【カリン群】をチェックしたところ、ちびっ娘達は 慌てふためいたように飛び回っている状況。 明らかに「定位飛行」とは違った感じ。 近寄ってみると、モンスズメバチ同士のバトルがありました。 それも2つ!
左は巣箱の台座から15cm離れた地面。 もう一つは 右のように 台座上部脇の防鳥ネット上です。
これまで 狩人同士のバトルは観たことがありましたが、「2件同時」は初めてです。
観ていると、グルーミングでもなく、求愛行動でもないので、異なる群から狩りに来たワーカー同士が戦っているものと推察しました。 … ニホンミツバチにとっては有難い限りです!
また、同じ【カリン群】で 単独で襲来していた下の写真のような背中(胸部背面)がクリーム色の個体を観ました。 捕まえてみると、…
右の写真は、何度も掴み直した後なので、クリーム色部分が薄くなってしまったことからも、鳥媒花に訪花して 花蜜吸蜜した際に付着した花粉の可能性が高いと思いました。
さらに、昨日はもう一つ珍しいものを観ました。 巣箱に近づくと、台座部分の防鳥ネットに絡んで 激しく体を動かしているモンスズメバチがいました。 スズメバチ同士のバトルでもないし、何だろう?と思いましたが、何か変!?
激しく肢を動かしていた個体には 頭部が無く、頭部は上方のネットに引っ掛かっていました。 〔写真は 頭部がネットから外れてしまった後のものです〕
これは、状況から推測すると、モンちゃんがネットをくぐり抜ける際に、首の部分にネットの糸が引っ掛かり、もがいたことで運悪く余計に喰い込んで、頭部を切り落としてしまったようです。 セルフギロチンですね。 … これもスズメバチ同士のバトル同様、ニホンミツバチにとっては、有難い出来事ですね。
最後に アシナガバチに関してです。 今期営巣を開始した【ハナニラ群】の巣箱のすぐそばの椿の木の枝下に 大きなアシナガバチの巣を発見! 大きさは 現在観察中のキアシナガバチの巣と同等ですが、蜂の姿はなく 風化や蜘蛛の巣が見られるので、だいぶ前に逃避してしまったようです。 木の枝から外して巣盤を観てみると、
中央部の多くの育房には、薄く平らで筋の入った繭蓋が見られるため、巣の放棄(逃避)の原因は、『寄生蛾の幼虫』によるものだと思いました。
それにしても、ニホンミツバチの巣箱に来て 後ろを振り向けば、この巣が目の前に見えたのに これまで全く気付かなかったことにショックを受けました (>_<)