投稿日:2020/4/3 00:08, 閲覧 279
西洋ミツバチがオオスズメバチに交戦する場合、人間の手に依らなければ必ず100%全滅に至ってしまいます。その対抗手段が個別反撃になるためせっかく巣門付近を防衛蜂でガードしていてもあのオオスズメバチの大顎の犠牲となるばかりでなく、その反撃がオオスズメバチの攻撃を益々助長させ辺りに撒き散らされたオオスズメバチ集合フェロモン臭によって個別飛来~多数蜂での襲撃~集団殺戮とエスカレートし終には巣箱を占領され巣内の全ての幼虫や蛹がオオスズメバチの餌として巣房から引き抜かれ持ち去られ~全滅の結果を招きます。
一方日本みつばちではオオスズメバチの飛来があると巣内に引きこもることに徹し、オオスズメバチの匂いには強く反応し飛来オオスズメバチが飛び去り立ち去った後には大騒ぎしつその痕跡を汚物を塗り付けて消そうとする行動が観られます。
またオオスズメバチ以外の例えばキイロスズメバチに対しては巣門付近に多数の防衛蜂が出ていて近付いたキイロスズメバチに向かって腹部を持ち上げて一斉に振るわすアブドメンシェイキング、振身行動で狙いを定め難くし、痺れを切らせた攻撃蜂が付近に着地しようものなら集団で取り囲んで蜂球を形成して自ら発する熱によって殺す熱殺蜂球作戦で抗したりして祖国を守り抜きます。
またヒヨドリなどの鳴き声に反応して巣内の蜂が羽をすぼめることで発するガラガラ蛇のシャーシャーという威嚇音にも聞こえるシュマリングもある種の威嚇音として防衛に役立っているものと考えます。
ほかにトンボ、シオヤアブ、クモ、ツバメなどか補食生物としてあり、その被害となる蜜蜂の数は知れません。
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...