日本みつばち巣箱内では分蜂に先立ち5-6個から多い時では十数個の王台が造られ女王蛆が大切に育てられます。
初期には下向きの小さなお椀形をしていて、やがてここに次期女王になるべき卵が産み付けられます。
王椀中の女王蛆は頻繁に世話されたっぷりローヤルゼリーが与えられます。
女王蛆が成長するに連れ王台は長く造成されていきます。
そして中の蛆が蛹になる頃王台は封蓋され働き蜂たちによって警護されつつ適温に保たれます。
複数ある王台からはそこに産卵された順番に女王蜂が羽化~出房してきます。
羽化~出房が近付くと王台の先端の蝋が剥がされ茶色い繭が露出してきますので、分蜂がやがてだと判断できます。
分蜂が継続している間は警護され、姉王女が妹王女の王台に近付くことは出来ず、姉妹双方がクイーンパイピングを発しているのが聞こえてきます。姉のピーピーピーピーというトゥーディングに対して王台中の妹王女はクワッキングで応答します。複数の女王蜂は一つの巣内に存在出来ない為、姉王女は仕方なく分蜂で元巣をあとにします。
王台の先がバカっと開いていることで、羽化した女王蜂が王台から出た(=出房)のが分かります(^^)
元巣からこれ以上分割してはやっていけないと働き蜂が判断するとそれまで大切に守られてきた王台の警護は解かれます。
こうなると元巣を継承する王女が、残る王台に攻撃を加え王台側面を噛り小穴を開けてそこから腹部尾端を突っ込み中に居る妹王女に一撃、刺殺してしまいます。