現在 冬越しした群が3つ、自家分蜂群が2つ、図書館分蜂群が1つで、計6群がいます。
強勢群であればそのうち盛上げ巣を造るかもしれないと思っていましたが、1週間前に分蜂群の2つの天板がくっついていて、剥がしたところ早くも盛上げ巣を造り始めていました。
この2つの群とは、①4/09発出、直後に別群の後発群と合体した群 … 圧倒的な蜂数の多さで、本巣の造巣スピードも格段に速い状況です。
もう一つは ②4/15発出、図書館群の母親分蜂群です。 こちらは合体群ではありませんが、捕獲した際の重さから蜂数が相当多いと感じました。 さらに移動~巣箱への収容で働き蜂の犠牲を最小限にできたことで、強勢を維持できている感じです。 また、個体の動きは合体群よりも ちょこまかちょこまか 活発です … 見知らぬ地に連れてこられて 「他にも和蜂の巣が複数あるようだし、何とか一生懸命頑張って生き延びなきゃ!」 と言っているように思えてなりません。
ハニーエイトマンがなぜ和蜂に盛上げ巣を造らせようとするかというと、採蜜が目的だからではありません。 彼女たちが造りたいのであれば 協力してあげるというスタンスです。 ハニーエイトマンが尊敬して止まない師匠であるニホンミツバチが無駄なことや意味のないことをする訳は無く、その理由・機能を教えてもらえれば有難いと思っています。 (私にとって ニホンミツバチはペットなんかじゃありません! 人間による暴挙が地球環境を壊し、ミツバチだけではなく ほとんどの地上生物を巻き添えに滅亡に向かわせている、ということを教えてくれている先生=ミツバチ先生です!)
昨年の経過観察から 自分なりに理解・仮説したのは 以下の通りです。 … 盛上げ巣に貯蜜されるハチミツは糖度75~77(でもコクは百花和蜜同等)、蓋掛けはされません。 貯蜜&消費のスピードは速い感じがします。
⇒ これはあくまでハニーエイトマンの私見・仮説ですが、群が強勢で 貯蜜能力に余裕があって スペースがあれば ガウディも真っ青の『盛上げ巣』を造るのでは? 目的として推察するのは“育児”です。 糖度を下げて与えるために水分補給する負担も減りますし、本巣の貯蜜途中の蜜を消費するよりも効率的なため、天候や蜜源状況によって変動する集蜜量のバラツキを吸収する意味でも 盛上げ巣を活用しているのでは?
昨年は7月末に盛上げ巣jから採蜜しましたが、それは夏分蜂を避けたかったからです。 … 強勢群は夏分蜂がきっかけで 生存が危ぶまれる弱小群になってしまうポテンシャルを持っているので、要注意です。 〔昨年 最強勢を誇っていたA3群が夏分蜂した後、一転弱体化して 最後は寒い時期ながら『逃去/発出』してくれたことで 何とか生き永らえています〕 ⇒ 蜜源の豊富な場所では無用の心配かもしれないですね!
今年も7月後半には撤去したいと思っていますが、昨年は撤去後 再生されました。 … 長期間放置するとスムシの侵食もあるので、給餌や薬剤投与以外は枠を外しておいた方がいいというのが、これまでの経験からの結論です。