日々、チビ群たちといっしょにスズメバチと戦っている妹から
「ネットに白い幼虫が10匹くらいついている。」
子出しかぁ。
この群は今年の春の分蜂群。そばに大型の巣箱に大量の蜂がいる本巣があった。5ヶ月経ってもひと固まりで1段いくかいかないか、天井は半分以上見えていた。蜂数の少ないのんびりした群だった。ずっとこんな状態だった。
本巣をオオスズメバチに襲わせてしまったため、逃亡。チビ群は蜂がこのような状態では越冬できないと思い、逃亡後のハチミツと代用花粉を少し与えた。その後蜂数が増え花粉の持ち込みも盛んになったので給餌はストップ。
彼らは本巣の魂が乗り移ったようにあっという間に1段半まで伸ばし盛り返していた。
そこから1ヵ月ほど、ここで子出し。
サックブルードウイルスなら手立てもないが、花も咲かなくなってきたので育児できない子を捨てているのか。であれば、ここで彼らへの給餌は必要ないと考える。
過去の失敗からいうと、-15度20度になる山の上で保温をし過ぎて2月に産卵開始。まだ外は雪の中で、貯蔵蜜がなくなり餓死させたことがある。越冬前に砂糖水の給餌をし過ぎて粘度のない蜜が垂れ、巣の中の湿気が上がり結露で床を濡らしたり。
今回もこの群への給餌は要らなかったのかもしれない。
ニホンミツバチは人間の手を必要としたペットではなく、自立した生き物である。今年熊に襲われた群たちの決断力、強さ、したたかさを見ていると本当にそう思う。床下回収群もそうだが、良かれと思っているのは私だけで彼らの判断を鈍らせたり、季節にあった生き方を邪魔するようなことになってはいけないと思う。
今回の子出しが外界に育てる花粉や蜜が足りないため、蜂たちが口減らししたとするなら、その自己調整を尊重する。子出し数カウント開始。