おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
投稿日:2021/5/8 16:44
重箱養蜂は1群だけ残して、他の群は全て丸洞養蜂に移行していくつもり。
既に2群は丸洞で養蜂中。
生き物たちの森で重箱養蜂の次女群の板厚は13mmと薄い。最初にこの群を丸洞に移行する。
板厚が13mm~15mmと薄くても養蜂が出来ないと言う事は無いらしい。
実際、日本各地でこの板厚で長年養蜂されておられる方も多いと思う。
下のグラフは今年の2月21日、よく晴れた日の千葉県の生き物たちの森での温度観察。
どの巣箱も空の巣箱で営巣はしていない。
薄い板厚の巣箱は日射が直接に当たれば、敏感に温度の影響を受けて気温上昇に伴い驚くほど上がった。
直射日光が当たらないように、杉の皮で覆いをしても、気温の上昇に伴い板厚の厚い丸洞等に比べれば、内部温度が上がるのは致し方ない。
下の画像は、同じく千葉県のみつばちレストランにおいて。
どの巣箱にも日本みつばちは入居していない空箱。
測定日は3月11日で、落葉樹はまだ葉を付けておらず、太陽高度も低い。
折れ線グラフの黄色は24mm板厚の重箱。
どれも日除けはしていない。
24mmの重箱は日中の温度変化が板厚の大きい丸洞に比べれば、どうしても大きくなってしまう。
下の画像はせいようみつばちのものだが、日本みつばちとそんなに変わらないとの前提にたって、日本みつばちの巣箱を、日格差の小さい丸洞の方が日本みつばちは喜ぶのではないかと想像した。
日格差の小さい巣箱で養蜂する事は、過保護なのかどうかは、分からない。
しかしながら、越冬するには巣箱内温度が低いと蜂は貯蜜をより沢山食べて、女王蜂の周りを35℃にしようと努力するらしい。
板厚を大きくするほど、餓死のリスクは小さくなると考える。
重箱式でも板厚を80mm近くまで厚くすれば、温度環境は同じになるけれど、継ぎ箱作業や台風・地震対策はまた大変な事になる。
対馬の蜂洞で長年、養蜂をしてきた伝統があるので、あの寸法で日本みつばちが越冬できないとは思えない。
厳密には対馬の蜂は本土の日本みつばちと遺伝的に異なるらしいが、本土で養蜂を行うに際して、その事を考慮しなくてはならないかどうかは、分からない。
本日は丸洞の加工でみつばちレストランに終日いたので、温度を測定した。
日格差については、壁厚の大きい丸洞が5~6℃で、24mm板厚の重箱は14℃となった。
尚、このグラフの3つの巣箱は全て、営巣している。
後日5月11日追加の温度計を購入して、今回使用した温度計の内四女と三女の温度が4℃位低く表示されている事が発覚した。
よって、下のグラフは誤りです。 ややこしいですが、四女と三女は4℃程上として読んでください。
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みつばちレストランの気温とは 大木の北側、地上1.5m位見やすい高さにした。
草刈りは地面に草を残すようにして、裸地をみせない。
分蜂してからちょうど1か月なので、観察窓を少し開けた。蜂は驚いているようだ。
これからは非常時以外は見ない。
重箱で待ち受けていたら、キイロスズメバチ?が営巣しかけたようだが、すぐに諦めた?
下は計画案で、営巣はしていない。
チエンソーを使ったので、念の為、ガスコンロで匂い消しの為焦がした。
丸洞は涼しい処に置いてある。
重箱はちょっと暑い。
明日には完成させて、近日中に生き物たちの森へ運ぶ。