高さ8cmのメントール投入ボックスの中の盛り上げ巣が急拡大して天井に貼り付けておいたメントールが埋もれてきたので採取することにしましたが、盛り上げ巣だけ採るのは難しいので思いきって一段取ることにしました。
昨年8月15日に自然落下した群があったので猛暑の中での採蜜は心配でしたが、昨年は貯蜜の状態がピークであったこと、気温38度が数日続いて暑さのピークとも重なったことが要因にあげられます。今年はまだピークの一歩手前であると判断、また一週間ほど前にスムシの潜入跡をみつけたので中の確認をしたいと思い実施に踏み切りました。
結果は健全な状態で問題なく完了しました。
検証1、盛り上げ巣
今回の採蜜でわかったこと。
・盛り上げ巣を見て巣板の状態が確認できた。昨年巣落ち時は手で掴めないほど巣板が柔らかくなっていたが今回はしっかりしている様子が盛り上げ巣から判断できた。
・盛り上げ巣は貯蜜専用として作られる。巣房が深く、造巣が早い。
・前記のことから盛り上げ巣を作らせたほうが巣落ちしにくくなるように感じる。
・盛り上げ巣の糖度76.3 一段目の糖度77.5
内径25.2cm
検証2、スムシ
今年から底板なしメッシュのみの吹き抜け巣箱台にしたので、巣門付近にスムシの形跡はまったくなしです。各段はテープを貼ってありますが最上段のメントール投入ボックスの開閉ヒンジ下の僅かな隙間から巣箱板の合わせ目に繭糸状のつながったものがありました。採蜜の結果、巣箱内にはスムシの存在はありませんでした。
潜入の追跡
・採蜜した最上段と2段目の重なり部分に黒い点粒が若干あり。厚み2.4cmの箱板は木工ボンドで接着してあったがそのあいだを抜って15cmの距離を移動し潜伏していたものと思われる。(翌日干した巣箱に1cm大1匹が出てきて死んでいるのを確認、その他はなし。)