昨年より始めた養蜂ですが昨年は色々大変でした。
私が1年を通して大変だったのは、アカリンダニとスズメバチ、越冬、分蜂でした。
それぞれ書き始めると長くなるので分蜂だけ自身の記憶として書いてみます。
日本蜜蜂、越冬群6群。西洋蜜蜂越冬群1群からのスタートです。
私の住む街は長野県は諏訪郡に位置し八ヶ岳の麓標高1400メートルです。
年間平均気温が7度という寒冷地にあたります。
養蜂場として借りている場所は自宅を入れて4箇所ほどで、それぞれ標高は違えど1000メートルを切ることはありません。
この辺りの分蜂5月から始まりメインは6月中旬から後半です。
さて今年の分蜂は4月中旬から始まるといういつもよりも1ヶ月半も早いスターとなりました。目撃した分群は6群中強群の2群を中心に14群が分蜂しました。つまりは14群を取り込みしました。内巣箱に残った群はわずかに5群です。
分蜂の方法
伝統式巣箱の場合
王台を確認できないため雄蜂の蓋の量で大体の時期を判断する。
雄蜂の蓋は朝一で出される事が多く、朝一の確認が必要と思われる。
雄蓋を確認してからおよそ2週から3週間の間に分蜂がおこなわれた。
分蜂の多い時間帯はやはり10時から11時の間がもっとも多かった。
雨上がりや、少し曇りのが多くあまりに晴れて暑い日は出てこない。
風にも注意してあまりに強い日は出てこない。
蜂球を見つけたらすぐに待ち箱に入れない方が良い。すぐに待ち箱に入れて8群失敗した。
1番の要因はリセットをかけなかった事と、温度上昇による興奮状態が続いた事と比較的新しい巣箱だった事だと思う。
(ここでのリセットとはその場から2キロ以上離した事言う。)
8群の失敗例として
①蜂球を発見しすぐに巣箱に取り込んで蜂マイッターをした。
日向に置いたため直射日光が照りつけ蜂球の温度が上昇しパニック状況続いた。
どこから逃げたのか翌日逃去していた。
②蜂球を発見しすぐに取り込んだ。
蜂マイッターをセットし日陰へ移動した。
3日後に逃去した。
③蜂球を見つけすぐに巣箱に入れた。日陰で休ませ自宅に置いた。4日に交尾のため蜂マイッターは外したら逃去した。
このように何段階もクリアしなければならない問題があった。
対策
インターネットなどで軒並み調べて自分なりに改良した。
先ず分蜂群はいきなり取り込まない。
蜂級ができた後、落ち着き蜂の向きが揃うのを待つ。揃って落ち着いてきたら女王が入った合図。
その後さらに様子を伺い、いよいよ取り込み。取り込みは大きい網袋の底にザルを当てがいその網袋に蜂球を落とす。
網袋を逆さまにしてザルに蜂球を作らせる。
この状態日陰に吊るして数時間〜1日おく。
取り込んだ直前はパニック状態になるので続くようならば霧吹きをかけ温度を下げてやる。
時間をおいて巣箱への取り込みは、逆さにした巣箱を網袋の下に付け、網袋と巣箱ごと逆さにする事で蜂を歩かせ巣箱へ取り込む。
蜂を歩かせる事で、蜂自らが選んだ感が出る。
その巣箱を分蜂地より2キロ以上離して終了。
ここで使う巣箱は極力使い込んだ巣箱か、伝統式の丸太が好ましい。
蜂マイッターは第一分蜂群以外にあまり意味をなさない。交尾のため外す際だいたい逃去してしまうからだ。
以上2018年分蜂群の取り込み方法
紅葉に訪化した日本蜜蜂