八月の初めからキイロスズメバチが生き物たちの森へやってくるようになった。
防虫ネットを張ったり、ネットは止めて多段式巣門にしたり試行錯誤。
いつもはキイロスズメバチが巣箱に来ると、ろくに観察もせずに、ひたすら補虫網で捕殺してきた。
私がキイロスズメバチを捕殺したその日には捕殺分だけ少なくなるので、何もしない場合に捕食される日本みつばちがどれ位なのかは分からない。
今日はその事を明らかにする為に心を鬼ならず福にして、キイロスズメバチを殺さないで観察しようと決めてきた。
生き物たちの森に到着したのは6時15分、いつもは補虫網を持って森に入るのだけれど、
殺さないと決めたので、補虫網は降ろさなかった。
森に入るころには小雨が強くなった。
中村雅雄著(おどろきのスズメバチ)には悪天候でも狩りに来ると書いてあるので、きっとキイロスズメバチはもう来ていると思い、急いで巣箱に向かった。
7時前に雨も止んで曇りから時々晴れ間が見えるようになった。
処が一向にキイロスズメバチは現れない。
今日の観察ターゲットは長女群。
次女群が30mほど離れた処に居るが、なぜかキイロスズメバチは圧倒的にこちらへ来る。
朝6時12分、巣門前に出ている日本みつばちは少ない。
待てども待てどもキイロスズメバチは来ない。
6時半過ぎから時々キイロスズメバチが巣箱周辺を回遊してきても、餌(日本みつばち)が余り出て来ていないのか、巣箱の横を通り過ぎてゆく。
キイロスズメバチが巣箱の裏に回る事があるので、覗いてみたら、赤い布の右下の粘土で固めた辺りから入り込めるのではないかと調べているようだ。
7時過ぎから日本みつばちは外勤が目立つ様になった。出入りが多くなった。
今朝、私が見つけた生き物は下記のとおり。
ザトウムシ・つくつくゼミ・トンボ・アカトンボ・コオロギ・蛾・蝶・クロアゲハ・トカゲ・アマガエル・チキチキバッタ(声だけ)・ヤマトシリアゲ・小鳥・カラス、、、此れくらい。
余りにもキイロスズメバチが来ないので、ピークは過ぎたのかと思った。
1年前は杉林だったのが、杉以外の木が育ってきて、多少は色々な昆虫が住みだしたので、キイロスズメバチは危険を冒して日本みつばちを襲うより、他の昆虫の方が楽な狩りなのかも知れない。
8時48分、やっと攻めてきた。
キイロスズメバチはホバリングをするとばかり思っていたが、目くらましで揺らリング(ホバリングの様に定位置ではなくて、左右5cm程、素早く往復するテクニック)をして、隙あらば日本みつばちを捕獲しようと懸命になっている。ちよっと間違えば日本みつばちの熱殺を受ける事になる。
以下はキイロスズメバチに日本みつばちが捕獲された時刻
①9時55分
②10時11分
③10時21分
④10時46分
⑤10時50分
⑥11時5分
⑦11時18分
⑧11時29分
⑨11時36分 全部で9匹が食べられた。ここで調査を終了した。
想像していた捕獲され数よりもはるかに少ない数字に終わった。
ピークは過ぎたのかも知れない。補虫網をしないでも此れくらいの犠牲であれば許容できる。
キイロスズメバチの攻め方・日本みつばちの守り方と攻め方、見ていると巣門の工作的ガードをこうしたら良いのではと、考えは浮かぶものの、今夜も夢の中で考えよう。
午後*****で*****みつばちレストランへ***
キイロスズメバチ?が来ていたようで、巣門前が騒がしいが今は居ない。