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ニホンミツバチ
巣箱の中の温度 1年を通して測定した纏め 2022年2月28日

おっとり 活動場所:千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
投稿日:2022 2/28 , 閲覧 438

巣箱の中の温度は私だけではなく誰しも何度位なんだろうと疑問に持ったことでしょう。

一口に巣箱の中と言っても、どのような巣箱(板厚)を使うか又どんな処に設置するかで大きく変わってしまう。

誤謬を避ける為に温度測定では、測定場所・巣箱の構造・測定位置を正確に記す事が絶対要件だと思います。

最初から答えを言ってしまうと、

①板厚の薄い巣箱を太陽の直射が当たる状況で測定すると、日中は想定外に高温になり日没と同時に一気に巣箱内温度が低下する。

所謂温度日格差が大きくなる。

②反対にお墓の中とか巨木の洞で太陽が当たらない所では年間と通して低い温度で一定しているでしょう。

参考まで墓石は御影石が多いですが、太陽が良く当たる位置の場合には日中は蓄熱して夜間には内部に熱が届くのでそんなに内部温度が低くならない温度で日格差が小さくなるでしょう。

どれ位分厚い材料で何処に置くかによって、温度が異なって来る事は当然でしょうから、空のままで年間を通して測定する意義は大きいでしょう。

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私は温度日格差が小さい住いが日本みつばちに良いだろうと推測していますが、日本みつばちから見たら、「ちっとも気にしていない」と言うかもしれません。

その答えは長年養蜂を行って、温度日格差が小さい方が健全に育つか、逆なのかを調べなくてはならないでしょう。

また、温度以外に餌(蜜源植物)や病気もありますから、比較は容易な事ではないでしょう。

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下は春に日当たりの良い処で設置した場合。営巣中は育児温度の35度に強く影響される。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/054/5435577739676528644.jpeg"]


下は真夏に薄い板厚の巣箱を炎天下に置いた場合と木陰に置いた場合。

板厚の薄い巣箱の場合には夏と冬にしっかり観測する必要がありそう。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/119/11986928550888409197.jpeg"]


↓は何れも外気温の変化に比べたら丸洞の内部は変化が小さい。

尚、巣箱の内部温度を少しでも高くしたいなら底板は無しで地面(地熱)を利用する事が有利。

一方では湿気が上がらない工夫も必要かと思われる。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/001/151468918587949046.jpeg"]




[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/109/10974274053874954937.jpeg"]


上のグラフの赤色(自然入居・帰って来た母親群)の設置場所と丸洞。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/136/13685811575815852215.jpeg"]



[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/068/6872724801293267221.jpeg"]


上のグラフの温度測定をした重箱、温度計が高さの異なる2か所に設置してある。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/078/7842667308121999005.jpeg"]

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育児部分の温度は凡そ35℃にしようと日本みつばちが務める。

貯蜜部分は高い温度は必要ないので、高くなるか低くなるかは巣箱の構造と設置場所に強く影響を受ける。

スムシの快適温度湿度にならないように気をつけよう。

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これは生き物たちの森の丸洞で内部は空。

冬この時期に温度を、早朝でも昼近くでも見ると1℃~2℃で安定している。

千葉県の場合、一たび営巣を開始すると女王蜂の居る辺りは30℃を超える事になるようだ。

[image="https://d3dlv5ug8g5jts.cloudfront.net/181/18125857035137464460.jpeg"]

コメント6件

wild bee 活動場所:兵庫県
投稿日:2022 2/28

大変貴重なデータです。ありがとうございます!

おっとり 活動場所:千葉県
投稿日:2022 2/28

wild beeさん

恐れ入ります。

コメントいただきうれしいです。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2022 2/28

おっとりさん、お疲れ様でした。

有意義なデータですね。スノコ上のメントール処方空間のデータはとっていますでしょうか?蜂がいて、貯蜜がある巣箱の最頂部が15度を下回るのが何月ごろで、外気温何度の時に15度を切るか知りたいです。

おっとり 活動場所:千葉県
投稿日:2022 2/28

はっちゃんさっちゃん

10月に入れば千葉県の最低気温が15度を下回ってきます。

10月の最高気温は23度位あるようですが、早朝には15度を下回ってきます。

極端な言い方をすれば板厚が薄い巣箱で何も防寒対策をしていなければ、天板の上や周辺(外気)が15℃を下回ってきたら、巣箱の断熱性能によりますが、短時間かもしれませんが15℃を下回ると危惧します。

巣門からも外気が進入し、巣板と巣板の間から冷気が巣箱中に入り、外気に近い温度まで下がるとみます。

もっとも女王蜂の居る周辺は35℃か幾分低い温度を保っていると思います。

メントールの事を考えなければ女王蜂が居ないゾーンは低くなればスムシが発生しにくくなるので、むしろその方が良いのではないかと妄想しています。

尚、私が作る巣箱は丸洞でも重箱でも天袋のような作業部屋は設けた事がありません。

参考になれば幸いです。

はっちゃんさっちゃん 活動場所:千葉県
投稿日:2022 2/28

あ、そうなんですね。意外です。巣箱の中は上の方に暖気が行くので外気温よりも遥かに高いと思っていました。例えば外が10度で中18度とか。なので外が寒くなってきても暫くはメントールは機能するはずだと。

でも、15度では夏のように良く効くほどの温度ではないので、20を切るようになったらメントールシートに差し替えかなと思います。

おっとり 活動場所:千葉県
投稿日:2022 2/28

はっちゃんさっちゃん

私も巣箱の上の方は暖かい空気が溜まって暖かいと思っていましたが、育児部の35℃は局部暖房で女王と幼虫を守るに必要な温度を保っていますが、あくまで局部暖房なので、上の方は影響していないと睨んでいます。

投稿中