日本の小学生博士が、シマトネリコを訪れて樹皮を齧るカブトムシが 日中も居座っていて、必ずしも夜行性ではないことを解き明かしました。 皆さんも記憶に新しいと思いますが、私がこのニュースに接した時、恐らくシマトネリコの樹液はカブトムシのお気に入りで離れられないのかと思っていました。
でも、山口大学の研究チームがリベンジ発表をしました。 … 「クヌギ」では樹液供与場所が限られていて、日中は両者がバトルになって カブトムシが劣勢となって 退避。 (そのためカブトムシの日中の活動は少なく 夜行性。) ⇒ カブトムシの肢を齧っているオオスズメバチ (転用)
「シマトネリコ」の場合は、樹液供与場所が多くあるので 競合しない ということです。
このことに関しては、個人的な見解ですが、あえてカブトムシは昼夜を問わず樹皮を齧っている(樹液の供与場所を増やしている)のだと思いました。 あちこち齧って樹液が出やすいようにした方が、オオスズメバチから直接的な攻撃を受けなくて済むからです。 … そのため日中でもせっせと樹皮を齧っていたんだと理解しました。
山口大学による研究成果は、以下をご参照方。
https://nazology.net/archives/117488
昆虫界の頂上決戦は、さらに し烈さを増すと共に 棲み分けが進むんでしょうね!
ちなみに シマトネリコの花は ミツバチに人気の蜜源ですが、樹液目的で各種スズメバチが誘引されるので、うちでは植えていません。 近所に植えているお宅があるので、有難い限りです。