私が養蜂を始めるきっかけとなったのは、中学の時、テレビの新日本紀行で西洋みつばちの養蜂家がトラックで巣箱を運びながら、日本を縦断している様子が映し出されているのを見たんです。こんな仕事があるんだなと。でも、僕にはできないなと。でも、図書館に行ったりしてミツバチの飼い方の本を捜したりしましたが、なかなかありませんでした。大学生になった時に実家に帰ってみると、巣箱がたくさん畑の隅にあるではないですか。朝倉郡の養蜂家が置いていることを知り、ミツバチが身近になりました。でも、自分で飼うなど思いもよりませんでした。その後、日本ミツバチの巣箱をテレビで見たんです。こんな風な感じでミツバチを飼うやり方があるんだと。そこで、パソコンで調べて試行錯誤。しかし、ミツバチは、どこにもいません。数年が過ぎたころ、10年前に古墳の発掘調査をしたときに、古墳のそばにあった祠に小さな黒い蜂のようなのが隙間から出入りしていたのを思い出したのです。しかし、その古墳があった所は大体のところは見当がつくのですが、なかなか近づけませんでした。3回目にやっと道がわかり、祠を見つけました。いっぱいいました。夕方まで待って、網で群をすくい、巣を切り取り、自分の巣箱に収めて帰りました。夜遅くに、実家の木の下に設置。3か月ほど、飼育しましたが、定着せず逃げました。あまり、知識もなく無謀なことをしました。ミツバチたちにはかわいそうなことをしました。でも、この群れは近くのどこかで生きているのだと思います。今年もキウイの花にたくさんきていましたから。あの時の子孫だね、頑張って大きくなってね。そして、また、戻ってきてねと話しかけながら、見守っています。
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ニホンミツバチ
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