投稿日:2023/4/29 12:29, 閲覧 201
1年前の2022年4月に強制収容した丸洞の話:白樫群(乱暴に放りこんだ群)
去年の4月12日、丸洞の高さは90cm前後だけれど、収容した分蜂群がどの位置から巣板を造巣していくかは興味のある問題だ。
丸洞で新規から始めたのは5群位あるだろうか?
天井板を起点に造巣するものと中間から造巣するものとある。
どうしてそのようになるのかは現在は分からない。
今の所、提供した洞を日本みつばちが好きな様に利用してくれれば良いと考えている。
下の写真は白樫群(乱暴に放りこんだ群)
中間から造巣したものは確率的にその位置より上は盛り上げる傾向がある。
おそらく100%盛り上げるだろう。
すると丸洞の高さが90cmだとしても、途中から造巣した場合には底までの距離が短い。
これから先は推測の話だけれど、自然巣では巣門、所謂開口部がとても大きい。
オオスズメバチは入れない自然巣は樹木では恐らく皆無だと思う。
古来から日本みつばちはそのような洞でオオスズメバチと戦い生き延びて来たと思う。
この開口部、特に底に大きな開口部があった場合にはにほんみつばちは巣板が底まで到着しそうになると、巣板を切り落としているのではないかと思う。
切り落とされた巣板は当然の事ながら底へ落ちていく。
開口部が大きな出入口であれば、切り落とされた巣板が底に落ちても、運び出す事を慣例的に行っているのだから、その作業は苦にならないだろう。
ところが、人工的に創られた巣箱だとこうなる。
下の写真は落下した巣板がちょうど運悪く丸洞の縦型巣門の内側に縦に落ちて、先端は折れて底に横たわった。
その分がストッパーになって、巣門を塞いでいると思われる巣板が倒れない。
幾分かの隙間があって、蜂は巣門から出入りしているようだった。
この丸洞には勝手口があり、意識的に大きな隙間を容認しているので、蜂は勝手口からでも出入りできている。
下の写真はクヌギ群(秋入居群の跡取り群)
下の写真は五月二十九日入居群で巣板が落ちたか切り落とされたかは分からないが1枚分なので切り落とされたと思っている。
とにかく、重力どおりに落ちた巣板はもはやゴミであり、早く搬出しないとスムシが大発生する。
このような事例から、人が定期的に底の状態を観察してゴミを除去しないとスムシ天国になるのではなかろうか?
ラオス式にしても他の切り株を巣門枠替わりにしている洞も全て底は即座に見られるようにした。
もっとも自然樹洞と同じく、オオスズメバチの侵入を許す大きな開口部で行くとすれば、見回る必要はないだろう。
今日のターゲットはこれ:白樫群(乱暴に放りこんだ群)
盛り上げ巣が天井まで盛り上げてきた。
結果的には盛り上げ巣はこの形を保ったままで越冬して、貯蜜されていた時もあっただろうが、今年2023年4月11日、分蜂終了後に点検した時には貯蜜はほとんど無かった。
下の写真は2022年11月21日。
下の写真は2023年4月11日撮影 分蜂後で貯蜜は少ない。
この時は虚無僧型丸洞が乗せてあり、虚無僧の部分は全部が盛り上げ巣。
勝手口を開けたら、蜂球の先端は底から溢れて地面底に迫りつつある。
とりあえず、巣板先端の5cm~10cmをもぎ取った。
今までの基礎部はレンガ2段積みで真ん中□にレンガ無く、地面に直結していたものを
本日2023年4月29日、底に板を差し込んだので、底迄の空間は10cmも無い。
下の写真、空間と書かれている所は今月4月12日に採蜜した。
盛り上げ巣の部分で蜜が溜まっている部位だったので色は明るく美味しい蜂蜜が収穫できた。
今年の6月~9月には空間へ盛り上げて来て、2度目の採蜜が可能となるだろう。
この群も跡取りなので負だか正だか分からない遺産を引き継いて上手くやってくれるだろうか?
下の写真は全取りで蜂だけにされたウワミズザクラ群の跡取り、
見ていると活動的に感じる。
全部の巣板を盗られて(採られて)蜂だけになったウワミズザクラ群、この方がすっきり生活できそうに感じる。
分蜂していった長女・次女らと同じ条件と云えないだろうか?!
跡取り群には雄蜂が多いようだ!
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。