おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
投稿日:2023/5/12 17:58
太陽に当たり過ぎるとひび割れする事が多い。
そのために杉皮を無理に剥がさない事は良いかも知れない。
杉皮を剥がさないと虫食いの跡が付いてしまうので、それを嫌う場合には剥がすのも可。
落葉樹などで日除けするのは気にいっている。
日本建築の大黒柱には予めひび割れのような切り込み線を入れておくので、それ以外はひび割れしない傾向がある。
もっとも大黒柱の家のなかなので建築後は太陽が当たりすぎるという事はなさそう。
下の写真は前面刻んで大きな開口部があるので、他にひび割れは生じなかったが
全体としては大きく広がって行くので、番線(結束バンド)などで最初から絞めて行くことが必要。
下の写真、こんな丸洞を作る人は誰も居ないので例としては例外だろうけれど、
虚無僧型は天板と丸洞と合体している。
その代わり壁面に開口部がある。
すると右下の部分が弱いのでひび割れする。
これからは虚無僧型は原則作らない。
虚無僧型で天井から巣板を伸ばした例が見られない。
労多くして益すくない。
下の写真は虚無僧型よりもっと弱くなる。
普通の丸洞で高さが低い。
オマケに勝手口まで作ったのでひび割れした部位の高さは10cm強しかない。
下の写真は普通の丸洞の高さで普通の丸洞。
高さは50cm位ありそうだ。
杉皮が剥がされ太陽に当たり過ぎて割れたと思う。
割れる事は当然として最初から番線などで絞める必要があった。
使用している杉は山武杉で、この品種は捻じれていてひび割れしにくいとの話があるかもしれないが、そんなことはない。普通にひび割れする。
下の写真は普通の丸洞だが高さが81cmあるのでひび割れが直ぐには割れないにしても、いずれは割れてくる。
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ラオス式を見て見るとひび割れは今の所発生していない。
2022年4月の分蜂の時に既にほぼ完成していた。
正確な作成日は探せないが1年以上経過している事は事実。
当初の作成から湿度を嫌う為に大底の下に空気還流地下駐車場のような刻みもしたし、
仮導管も切断したので地面からの湿気が上がりにくくなった。
しかし、今日の日誌の課題はひび割れを起こす事例なので湿気の問題は別。
ひび割れしない原因を想定すると
●大きな開口部が最初から切り取られているので、それが影響しているのか?
●地面に根が張っているので根本周辺はよじれており非常に強固だから地面近くはひび割れしにくい。
●天井板はなく樹木そのものになっている。
●なによりもこの場所は杉や他の樹木が多く、日当たりが少ない。
尚、底などにカビも発生していない。
ラオス1号基、2023年4月から営巣中
次はラオス2号基、2022年10月から作り始め完成したのは2023年1月だと思う。
2023年4月から営巣中。
ひび割れは発生していない。
この場所は日当たりが良い方なので、内部が過熱しすぎないように衝立を置いている。
落葉樹が大きくなれば衝立は外す。
ラオス式には今の所ひび割れが見られないので番線などは使用していない。
カビの発生はどの巣箱にも見られなくなったが現時点では丸洞の一部についてひび割れが見られる。