日本ミツバチの分蜂シーズンに、蜂たちを巣箱に誘引するために皆さんが利用しているラン、キンリョウヘン(中国原産、シュンラン属)のことを知り、バリ島にあるランで同様の働きをするものはないか調べて見ました。種類の多いランの中でミツバチが訪花するランは少なく、その理由はランの花は蜜を分泌しないからだそうです。キンリョウヘンの花にも蜜はなく、日本ミツバチ達は花の独特の甘い香りに誘われ、受粉の手助けをするとありました。
私のミツバチ師匠であるYanさんによると、東洋ミツバチもランには基本的に訪花しないそうです。しかし、一つだけ例外が、それがデンドロビウム・クルメタナム(Dendrobium crumenatum・ラン科セッコク属)です。学名はギリシャ語の「Dendro(木)」と「bium(生ずる)」、crumenatumはラテン語の「crumena(革の財布)」を意味します。蕾んだ花を横から見るとハトのように見えるから、呼び名はピジョン蘭です。生い茂っている最初のものははウブドにあるレストランの駐車場で見たものです。我家のデンドロビウムは木に着生させてまだ3年目です。開花は1日限り!いつかミツバチが訪花したところを激写したいです。