或る高校生が下記の通り書いてました。
働き蜂同士が手脚を連結させ、巣の天井や巣板にぶら下がる行動を「生きた鎖」と言います。この行動の生態学的な役割について科学的に検証した例はなく、形成の条件も不明であった。本研究では生きた鎖の形成条件とこの行動を行う働き蜂の日齢の特異を試みました。
概要しかなかったけど、ここでは巣門への近道と定義
又、或る研究者は巣を本格的に作り始める前の見取り図・下地として、自分たちでつながって見ているのだという人もいます。(タウツ、2010)
またある説では、一晩そのままじっとしておくと、翌日、腹部に薄いうろこ状の蜂ろうが分泌されていて、みつばちはその状態のまま、みつばちの鎖を伝って上までよじ登り、蜂ろうを大あごで噛んで柔らかくして、天井に一片を器用に貼り付けていく。そうやって左官のごとく、代わる代わるにせっせと施工というか作業を行っていくのだとか。(坂上、1983)
あるいは、縄ばしごのように、床に落ちてしまったうろこ状の蜂ろうを拾い集め、巣房作りをしているところまで運び上げる役割なのか。(タウツ、2010)
色々言ってますが何れも正解だと思います。つまり目的は複数あるのがじぃっと内部カメラで観てて感じたボキの仮説です。
大前提として働き蜂は物にぶら下がるより蜂にぶら下がる方が落ち着くんだと思います。そしてこの習性は下記の目的に結果として役立ちます。
①集合: 分蜂蜂球
②温度管理: 巣板32℃、育児域35℃
③誘導: 造巣、育児、貯蜜
①と②は似た様な目的で③は少し毛色が違います。
内勤蜂の各々の目的の為、暗闇の中で同じ目的の蜂を集めるのに恐らく振動を含めた音か匂いを使って注意を惹き蜂の鎖を使って誘導します。
イメージ、蜂蝋はこっちですよ、花粉はこちらでぇす、花蜜受け取りますよぉみたいな感じです。
日齢的に内勤と外勤の比率はざっくり2:1です。だとするとどうしても内勤の方が暇です。花粉・蜜待ち及び蜜蝋分泌待ち、その時間を利用して集合することで温度管理を行い、生きた鎖で効率的な物流を行います。
寒いと鎖はより密に網になり、そうは云っても時間の掛かる蜜蝋待ちは1本鎖になり、育児に必要な花粉と花蜜受けはぶっとい柱になります。
時騒ぎの時もはぁい今日の飛行訓練はこちらからですよぉって感じのぶっとい柱になります、数が多いですからね。
外に向かうのは時騒ぎくらいで、主には数ある巣板のドコで何が必要とされてるかを誘導するのが蜂鎖誘導の主目的になります。巣門に延びてると云うより巣門から呼び込みしてる様なイメージですね。
さて、この仮説、どうやったら証明できるかなぁ、、