2020年春、自らの金稜辺赤花(花着きが良く、花茎も長め、葉は短葉気味で良く詰まった物)を父親に使い、母親株に草丈20センチしかない、小さい金稜辺白花を使いました。
確か記憶を辿ると、小型の蘭は蜜蜂誘因時や蘭棚のスペースも取らず良いな…とか考えて居たと思います。言わずもがな、各場面で扱い易い蘭でなければなりません。花色まで特別な物になれば言う事はない…が。
月日は1年…そして2年経ち…全く音沙汰が無いままホコリがかぶり、カビに侵されたフラスコも一色短にダンボール箱に入れ、置きっぱなしになっていました。
室内の植物育成スペース、実生、発根、養生をする棚の一新により、片付けをしておりまして、その際邪魔になったのでフラスコを手に取ると、カビではなく『緑』が視界の芯に飛び込んで来ました。
ビックリして全てのフラスコを確認すると、12個も生きてるではありませんか!
中にはこんな物もいくつか…
葉の形成が始まっています。
じわじわと光に慣らす事1週間が経ち緑素が増しました。
株数にしたら数百~千を超えるやもしれません。
交配から実に丸3年以上が経過し、ここに新種の蜜蜂誘因特化蘭が生まれました。