昨日の朝〔7時頃、外気温:-1℃〕、6群全群の巣箱内の蜂球をパシャリして、4週間前〔雄蜂発出の2群7時頃、外気温:7℃〕あるいは3週間前〔他の4群 7時頃、外気温:8℃〕の写真と対比しました。
外気温が10℃弱の低下という変化に対応して、全蜂球が凝縮して 蜂球下面は上昇していました。 勿論 冬越しのための前提対応として『蜂数の減少』も含まれていると思いますが、お互いの隙間を狭めて保温効果を高めている訳で、巣板の露出が甚だしくなければ、蜂球下面の上昇は ちびっ娘達の適切な対処と考えます。
以下 各群の対比を並べます。
【長女群】 蜂球の見かけの大きさと巣落ち防止棒の影の違いにより、蜂球下面が上昇していることがわかります。
尚 この群は、10/23に複数の雄蜂の発出を確認しましたが、12/20以降見なくなりました。
【次女群】 もぎり取った巣板下端部の露出が増えているので、蜂球下面の上昇がわかりやすいです。 … この露出の程度なら、特に越冬には問題ないと考えています。
尚 この群は、10/09に複数の雄蜂の発出を確認して、12月末にはほぼ姿を見なくなりましたが、昨日の昼頃 巣門から這い出してきた弱った雄蜂を見かけました。 最後の1匹かもしれません。
【三女群】 昨日の写真では 巣落ち防止棒の端の部分がわずかに見えていることで、蜂球下面がやや上昇していることがわかります。
この群はマイペースで営巣してきて、後発群にも抜かれて 長らく№6でしたが、最近の時騒ぎでは、参加する蜂数は一番多くなっています。
【元巣群】(5女譲位) 巣落ち防止棒の影や端の見え方、さらに巣箱の継ぎ目の見え方から、蜂球下端の上昇が大きいようですが、問題はないと思います。
【嫁入り群】 こちらも【元巣群】と同様な感じですが、 一番上昇度合いが大きいかもしれません。 でも、12月の時騒ぎでは 蜂数は一番多かったです。
【自然界からの入居群】 巣落ち防止棒の巻き込みの有無で 蜂球の下面上昇がわかりますが、中央部分が上昇して 下面がフラットになった感じです。
6群とも 気温低下に対して、蜂球をギュッと絞って堪える行動を採っているので、今後の本格的な冷え込みにも 順応してくれると思います。 心配なのは、以下の2点です。
★蜜源不足 : 今は日差しがあれば 畑の「アスパラ菜(最盛期)」や「ブロッコリー(咲き始め)」に盛んに訪花していますが、今後「小松菜(咲き始め)」が開花してくれないと、2月はちょっと厳しくなりそうです。
★アカリンダニ罹患 : 1年前はアカリンダニのせいで1群にまで減ってしまいましたが、昨年の分蜂後は 罹患したと思われる症状は 幸い観られません。 これまで行った「M剤」投与はわずかで、現在(冬期)は止めています。 今後 念のための対処をするとすれば、「ショートニング」を考えています。
アカリンダニ罹患に遭わないということは、とても有難い事です。 去年罹患が無かったことは、正規の宿主であるセイヨウさんから移される機会がかなり減ったためだと推察しています。 … 1年半前までは 1.2kmの距離にある西洋蜂場から、うちの蜜源に 結構セイヨウさんが来ていましたが、その後蜂場の荒廃(衰退)が進みました。 昨年の11月には蜂場は壊滅状態となり、うちへ来るセイヨウさんもほとんど見なくなりました。 ⇒ これが和蜂と洋蜂の接触機会の大幅減になって、罹患を免れることができたと考えています。